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「経営」カテゴリの記事一覧

博多のタクシー

カテゴリ:経営      2006年9月23日

昨日から、SQLifeの打ち合わせで博多に来ている

博多は、私にとって一番好きな都市だ
転勤族が博多に異動したことをきっかけに永住する人が多いのだがわかる気がする
まず、生活バランスがいい
都市サイズが小さいので通勤時間が30分以内という人が大半である
つまり不動産が安く持ち家率は他の都市に比べて高い
不動産価格が安い場所は生活が楽である
そして人に対して関わろうとする関係性が濃い
(良い意味での村意識が残っていると表現すればいいのだろうか)
極めつけはご飯が安くておいしい

そんな博多にトマト交通というタクシー会社が3年前に規制緩和を受けて設立された
初めて乗った時にあきらかに他のタクシー会社と違うのを感じた
・挨拶がいい
・運転者さんが帽子をしっかりかぶり凛々しい
・自分の仕事に誇りを持っているのを感じさせる
・車両は普通だが清潔である

今日も偶然、トマト交通のタクシーに乗ったので教育と採用の仕組みに関して質問した
まず、経験者をほとんど採用していない
この業界の経験者に接客という概念を教えても理解できないからだそうだ
入社したら、接客という概念を先輩が同乗し徹底的に教育する

これは、離職率の高いタクシー業界ではおそらくよほどの経営意志がなければ実行できない長期戦略である

これを実行して成功したのが京都に本社を置くMKタクシーで、タクシー運転者という職業にプライドを持たせた会社として有名である
数年前、東京にも進出したが人気が高く予約を取るのに苦労する
私も、MKファンの一人である

教育は時間のかかる経営戦略であるがここに力を入れるとファンが増え、世の中を良くするとトマト交通のタクシーに乗って感じた

引きどき

カテゴリ:経営      2006年8月25日

青山でL..P.Dの大久保さんと待ち合わせをし夕食をご一緒した
大久保さんはデジパ創業以来のクライアントであり、4年前は共にリクナビで新卒募集をしている最も小さな会社だった

なぜか、L..P.Dにはデジパの新卒新人ディレクターがいつも担当し今年も3代目の新人が張り付いている
「デジパの新人はキャラいいね。今年のSさんもテンションが高くて、食らいついてくるよ」
と大久保さんから社員に対するお褒めの言葉を頂きうれしかった

L..P.Dは靴や皮革製品の企画開発をしている会社でアパレル業界に位置する
業界について語られたのだが、一番難しいのが売れている商品の「引きどき」だそうだ

数年前の厚底ブームの時は、企画した商品が飛ぶように売れ収益の柱となったのだがユーザーが厚底は靴が長持ちしないと言い出した時に大久保さんは設備投資をストップする決断をしてその事業の縮小を実行した
その時、一番反対したのが事業の担当者でその決断に困惑した
そこで大久保さんは、握っている手のひらの指を一本一本開くように大事に掴んでいるものを離させたという
結果的にはトレンドのピークラインと事業投資のストップ時期とがほとんど同じだったそうだ

人は、一度成功体験を掴んでしまうとそれを離せなくなってしまう
手放して初めて新しいものを掴むことができる
でも人間には、欲望と保守的欲求が強く
「もっと儲かる」とか「まだ、大丈夫だろう」という気持ちが離すことを邪魔する

経営もギャンブルも引きどきが一番難しい
攻めはある意味楽である
周りが盛り上がるので後押しのエネルギーが湧きやすい
撤退はある意味マイナスのエネルギーが起きやすいので決断のジャッジを鈍らせる
その原因が自分の見栄であったりエゴであったりする

経営者にとって撤退の判断は攻めの時よりより難しいものだ


リッツカールトンのクレド

カテゴリ:経営      2006年7月24日

クレド.jpg

今月はデジパのクレド(信条)を改定して運用方法も変えてみた

先日、大阪のリッツカールトンホテルで友人と待ち合わせをしていた時に
お茶を運んできてくれた女性に「リッツカールトンのクレドを見せてください」
とお願いしたら彼女はポケットからクレドを取り出し快く見せてくれた

クレドに関してはリッツカールトンのものが有名で書籍も何冊か出ているので、私たちがデジパで作成する時もこれを参考させてもらったのだがリッツカールトンのクレドが改定さていた

表紙(写真)に

「ミスティーク」

と題されていた

クレドを見せてくれた女性にこの意味を聞くと
「お客さんの考える先を考えて行動をすると奇跡が起きるという意味である」

と答えてくれた

ゲイ・ヘンドリックス著の「ハートフルサクセス」にもたびたび「ミスティック」という言葉が出てくる

ゲイヘンドリックは「会社の神秘家」と訳しており、「21世紀のリーダーの条件はスピリチュアリティ」と語っている

一見、ビジネス界では聞きなれない言葉であるがリッツカールトンのクレドで採用されているのに私は驚いた

リッツカールトンの素晴らしさは、社員が適格に「ミスティーク」の意味を自分の言葉で語れることであると思った

■ザ・リッツカールトン大阪プロフィール
客室稼働率は86%は不況にあえぐ関西にあってトップクラス
平均客室単価は、大阪のホテル平均 15,000~16,000円に対してリッツは31,000円


人のことはよくわかる

カテゴリ:経営      2006年7月 7日

mr-kawakami.jpg


関西で堺筋倶楽部等のハウスウエディング、レストラン経営、アパレル会社経営、インポート等手広く経営している川上氏が、会社に遊びに来た

彼とは19年前、NZを旅していた時にスキー場で友達になった
その後、お互いに起業し約10年前に彼がマネージメントするアメリカ村の物件を私がプロデュースしたりしてビジネスでも付き合いが続いている

彼は古の物件をリノべーションした案件を扱うのが得意で、一般の大人ではイメージできない物件に仕上げにするのが上手い
4年前に堺筋倶楽部を作るときもプランニングを頼まれたのだが丁度、デジパの立ち上げ期と重なっていたので仕事の依頼は断った
でも友達のよしみで物件は大阪まで見に行った

その時彼は、昭和7年に作られた川崎銀行の跡地をフレンチの店として仕上げるべきかアジアンテイストの店として仕上げるべきかを悩んでいた
でも、私はハウスウエディングの事業モデルを提案してあげた

私は店の構造、立地、レイアウト、時流から最高利益を上げられるプランを割り出したのだが、結果的にハウスウェディングが成功した

このようなケースはよくあるのだが、第3者の方が客観的に物事が見れるので正解を導きやすい

意外と外から見ていると人のことはよくわかるものだ

販促のハードル

カテゴリ:経営      2006年6月28日

クライアントからメール問い合わせ(メールフォーム)のハードルに関して質問された

よく質問されるのだが、メールフォームのアンケート項目をいくつに設定するかという内容である
販促側はできるだけユーザー情報が欲しいので多くの項目を設定したいのだが、ユーザー側は最低限のことしか解答したくないという人が大半なので、項目数が多すぎると途中で問い合わせをするのが嫌になるケースが多い

また、答えるのに苦労する質問があってもテンションは下がる
先日、買い物をした時に「休日は何をして過ごしていますか?」という質問が
チェックボックスでもプルダウンでもない記入式のフォームで、しかも必須項目になっていた
意図はわかるのだが、自分の中には抵抗が起きた
これを見た時、センスのない担当者だと私は感じた
抵抗感をいかにつくり出さないかは販促の大きなポイントだ

販促のハードルを上げすると間違いなく問い合わせ件数は少なくなる

一方、販促のハードルを下げすぎて苦労する場合もある
2年前に、デジパで「書籍プレゼント」という販促をしたのだが1ヶ月に300件を超す問い合わせが全国からあり、当時の会社規模ではとてもフォローしきれなかった
これは、販促のハードルが低すぎたのだ

反響率は常に変化しているのだが
このテーマに関しては、会社の反響率が低くなっている傾向の時はハードルを下げた方が良い結果が出やすい

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桐谷晃司

1964年生まれ。スタートアップスクエア(株)、デジパ(株)代表取締役社長。世界30ヶ国を放浪した、自称スピリチュアルビジネスマン。

現在は南房総の千倉町で半農半Xな暮らしを目指しながら、循環型のエコビレッジ「あわ地球村」を創設中。

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