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2011年11月の記事一覧

ノマドな生き方

カテゴリ:時流  コメント 0 件  トラックバック 0 件  2011年11月24日

最近、書店に入ると「ノマドな生き方」をテーマにした本が随分並ぶようになってきた
はてなキーワードによると、ノマドとは「北アフリカの砂漠や中央アジアの草原で、羊や牛を追って生活している遊牧民。最近では、オフィスのない会社、働く場所を自由に選択する会社員といったワークスタイルを実践している人々の意味でも使われる。」と書かれてある
ノマドな生き方をする人が日本でも増えてきたが、ノマドという言葉を私が初めて聞いたのは2008年にジャックアタリが書いた著書「21世紀の歴史」だった
その第5章で国家の弱体化と地域紛争の続発を予測し、国境を越えて世界を自由に行き来する層が生まれると書いてあったのだが、私の周りでも2009年を境にシンガポール周辺に移住する日本人が増え始めた
彼らはまさにノマドで、日本という国境を越え自分が創業した会社さえ売却して遊牧民のように羊や牛を追ってビジネスチャンスのより高い場所を探す
また、大企業から独立してフリーランスとして日本国内でノマドな生き方をする層が最近後を絶たない
私が所属するウェブ業界でも、大手に勤めるマネージャー層からそのような傾向が出始めていて、その企業にとっては間違いなくキーパーソンで今までだったら役員を目指すか、同業にヘッドハンティングされるかというようなポジションの人種が今、働く場所や時間を自由に選択できるノマドの道を選ぶ
ジャックアタリの著書でも、ノマドという層が生まれる一方、既存の職業や組織にしがみつく層が同時に増え彼らの所得は減少化していくと書かれているが、その傾向はアメリカでは2005年以降に顕在化し、日本も既に顕在化してきている
私がベトナムにオフショア開発の会社を2007年に設立した時、アメリカでは年収6万ドルの弁護士、エンジニアがこぞって職を失い、その仕事がフィリピン、インドに移動していた
それを見たとき、ルーチン系の職種人材を日本で採用し続けるのは危険だと感じて日本法人とベトナム法人を繋ぐスキームを考えた
「ノマドな生き方」をする人の出現は、良きにしろ悪しきにしろグローバル化が生み出した結果なのである
経営者にとっては本当にやっかいな時代である、日本の国内マーケットの成長が止まりただでさえ経営が困難なのにキーパーソンな人材までがノマド化して流出する可能性がでてきている
私の周りでも、退職してノマド化した人材を流出させないために急いで業務委託を結ぶ企業も出始めている
企業が仕事のデキル社員を縛ることができなくなったのだ

考え方を変えれば、「ノマドな生き方」が実現した層にとってはいい時代である
毎朝満員電車に揺られて、決められた時間に決められた場所に行く必要もなくなり、時間、場所、収入を自分で選べるようになったからである

今後、大企業がより合理化を目指して合併を繰り返す一方、ノマド層が増え続け新たなる組織形態が生まれるであろう
この先に何が生まれるのかを模索していきたい

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桐谷晃司

1964年生まれ。スタートアップスクエア(株)、デジパ(株)代表取締役社長。世界30ヶ国を放浪した、自称スピリチュアルビジネスマン。

現在は南房総の千倉町で半農半Xな暮らしを目指しながら、循環型のエコビレッジ「あわ地球村」を創設中。

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