リクルートのDNA
カテゴリ:経営 2007年3月23日
今日は恒例の「経営塾」をデジパ内で開催
テーマは「時間軸をつくる」
ビジネスマンで時間軸をしっかり持っている人は成果が出せる
先週末、「リクルートのDNA」(著:江副浩正)を読んでいると
成功する起業家の条件20か条の中に、こんな条文が書かれていた
「人に平等に与えられているのは時間、時間の有効な使い方を知らないと大きな成功は難しい。仕事は受付順にするのではなく優先順位の高いものから」
仕事に優先順位をつけずに受付順で実行している人、時間軸を作っていない人で仕事ができる人は少ない
時間軸のちょっとした工夫で、仕事の成果が変わることを20代の後半に知った
例に挙げると
・アポイントを、「重要」「重要でない」に分ける(優先順位の低いアポイントは日程の後ろに入れる)
・仕事にリズムを作る(急ぎでない電話は固めて3本を一気にかける等、同じような仕事を固める)
・毎日を振り返る(今日、一日の自分の行動を振り返り「どうすればもっと成果が出せたか?」を検証する)
人間は所詮、癖の動物なので上記3つを3ヶ月やるだけで仕事の成果は変わる
また、私がリクルートに勤めていた時に書かれてあった
「時間は金では買えないが、買える時間はできるだけ買いなさい」
という江副さん語録を痛烈に覚えている
20代は江副さんの影響を受け、分不相応にタクシーに乗って営業に行ったり
1分の通話料金が300円時代に携帯電話を持ったりと素直に教えを実行した
でも、おかげで貯金はほとんどできなかった
そんな時代を懐かしみながらこの書籍を読んだ
この人の影響を受けた経営者は多い
喜びとは
カテゴリ:経営 2007年3月13日
作日、社員に女の子が生まれた
家族が増えるということはうれしいものである
「なぜ、社員を増やすのですか?」
とよく聞かれるが、喜びは一人で味わうより10人で味わう方が楽しい
喜びを味わう人数が増えることは会社の一つの進化である
この週末に、友人であるワイキューブの安田氏と晩御飯を食べていて
結局、経営って正解はなく誰かがその人のやり方をマネすることはできないという話になった
BUJの秋庭氏と3人は人生の半生を友人として、あるいは同じ釜の飯を食ってすごしたが、この間クライアントで上場した会社も倒産した会社も嫌というほど見てきた
目指す方向は同じでも、経営はみんな違いみんなそれぞれの色がある
そんなものはマネをしても上手くはいかない
結局キャラクターが違うから
キャラクターが違えば、強みも弱みも違う
一時「時価総額経営」という言葉がもてはやされたが
それは経営戦略の一つの方法でしかない
自分は自分の絵を描ききってやろうと決めている
グループ面接
カテゴリ:経営 2007年3月 2日
昨日、学生とのグループ面接を終えて
玄関まで見送った時に、一人の男子学生から
「面接の話がおもしろかったので握手をしてください」
といわれた
私のグループ面接は、ほとんどの場合学生の質問に答え続けている
採用とは「お見合い」で「お互いがイーブン」であると考えているので自分が聞くより相手の質問にとことん応えている
時には、デジパという会社に対してより個人的な考え方、生き方に関する質問が多い日もある
生き方の質問に対して答えるということは、実は自分の成長にとってすごく有益なことである
頭の中にある曇った部分が言語化することによりビジョンが明確化されていったり
自分の中の恐れを吐き出すことにもつながる
今日の質問で
「未来をどんなふうに考えていますか?」
「一番苦しい時は、どのようにして乗り越えますか?」
「一番大切にしているものは何ですか?」
と聞かれた時は
答えながら、自分のコアに触れ続けたので
一つの宣言になった
宣言は勇気のエネルギーとつながる
ひたすら自分の考え、思いを話すという行為はいろんな面でいいトレーニングになる
ぜひ、お試しあれ
教育
カテゴリ:経営 2006年11月12日
木曜日から3日間、湯川原にてリーダー研修を実施し
講師は、JBIの小原仁氏にお願いした
今回のメインテーマは「メンバーの教育」について
教育の3要素は
1、知識
2、技術
3、ビジネスの考え方
なのだが3番目の「ビジネスの考え方」
これを教えることは一番難易度も高く、時間がかかる
かつて、私が25歳の時にある経営者に
成果=能力×情熱×考え方
と教えられたことがあった
能力と情熱は0点からスタートだが
考え方に関してはマイナス点の人がいると言われた
考え方を教えることがリーダーの最も重要な役目であるとその時に教えられたのを思い出した
正しい考え方を身につけて習慣化するのには時間がかかるのだが悪い習慣はすぐに見につく
ビジネスのビギナーである20代は、考え方を修正しやすいが40代から考え方を変えるのは容易ではない
今回はコミットメントが一つのテーマとなり
社内でもコミットメントの強い人、弱い人がいることが課題として出てきた
これも20代の時に身につけた方がいい習慣の一つである
歳を取れば取るほど習慣化することが困難になる
コミットメントが強くなる方法が3つあると私は考えている
①意志
②宣言
③チャンクダウン
チャンクダウンはコーチング関連の技法でよく出てくるようになったが、「固まりをほぐす」という意味
どんな大きなミッションも自分がイメージできるところまで細分化すると達成イメージが描けるようになる
経営にとって「教育」は時間がかかり投資回収に時間がかかるテーマだが
成功する企業にとって避けては通れない要素である
未解決な問題
カテゴリ:経営 2006年10月18日
クライアントであるシグマコミュニケーションズの唐澤会長を訪問した
打ち合わせの途中に雑談をしていて
「金の借り方でその人がビジネスマンとして成功するかどうかわかる」
とおっしゃられた
唐澤会長は起業20年目を機に会長職になられたのだが、社長時代に自分が融資をしていた人の中に必ず毎月期限10日前に借り入れを返済される経営者の方がおられたそうだ
当時は小さな会社で銀行が融資に応じてくれなかったので自分が融資をされていたのだが
必ず10日前に返済を繰り返していたその経営者の方はそれから10年後に自分が起業した会社を売上120億の企業に育てあげたという
昨日ちょうど、ゲイヘンドリック著の「ハートフルサクセス」を読んでいて(私が今年見つけた書物ベスト1で何度も読み返している)
こんな一節があった
豊かさを生み出す強力な鍵は、あなたの金銭上の未解決な問題を処理しはじめることである
2つの主要カテゴリー「借りているお金」と「貸しているお金」を思い浮かべ、できるだけ昔まで遡ってリストアップしなさい
そして未解決なものを処理し始めなさい
一度に処理する必要はなく、プロセスを開始するという認識を持つことが大事である
要約すると以上のような内容なのだが、私はこの話には2つのポイントがあると考えている
まず、最初のポイントであるが借金を放置していると周りからの信用を失う
期限より早く返すと信用は増加する
一番良くないのは放置である
だが問題は、期限に返済できない時である
答えは返済期日までに勇気を持って次の返済策を貸し手に提示することである
期日までが重要である
経験で話をすると期日を過ぎてから返済できないと言ってくる人のほうが圧倒的に多い
でもここに大きな信用の差が生まれる
2つ目のポイントとして、2つの主要カテゴリーで未解決な問題が多いと意識が問題を抱えるので
ポジティブなエネルギーの方向に行くことに対して障害を作りだす
現実は意識がつくりだすので意識をクリアにしておくことが大切だ