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投資の行方

カテゴリ:時流      2006年9月 4日

最近、経済紙でも社会的責任投資の運用金額が増えているという記事をよく読む
先月の、日経新聞の特集でも取り上げられていた

社会的責任投資とは、従来の財務分析による投資基準に加え、 社会・倫理・環境といった点などにおいて社会的責任を果たしているかどうかを投資基準にし、投資行動で各種ファンドが生まれている
米国では2001年時点で約280兆円規模と言われており、欧州では近年、急激に拡大している
環境への取り組み状況から企業を選定するエコ・ファンドなどもその一例である

ファンド金額が大きくなるポイントの一つにネット証券の普及により個人投資家の影響が大きくなったことがあげられると私は推測する
機関投資家の投資基準は財務指標だが、個人投資家の基準はどうやらそれだけではなさそうだ
特に、会社をリタイヤしたシニア層の投資基準に社会貢献が大きなテーマに今後ともなりそうだ

多摩地区で定年退職した人が再就職をする基準に関するアンケートが出ていたのだが
1位が「地域に貢献したい」で約48%、2位の「自分の持つスキルを活かす」を上回っていた

先日、船井総研の小山社長の勉強会でスーパーマーケットが変化し始めたという話をされていた
80年代のテーマはCS
90年代は商品に情報を載せる
つまり、食材にレシピを付けてこんな料理ができますよという使い方の提案をしているスーパーマーケットが好調だった
今は、商品に理念を乗せているスーパーマーケットの売上が好調だそうだ
ペットボトルのリサイクル、環境に優しい商品を扱う等の取り組み姿勢を顧客が問うようになった

スーパーマーケットの顧客は主婦なので、子孫に良い環境の地球を残してあげたいという母性が地球に優しい店を選択するようになったということだ

以上の現象より、企業はいかに個人投資家に応援してもらえる理念を持てるかがこれからの投資の行方になるはずだ
その中で、環境への取り組み、社会的責任が重要になる

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桐谷晃司

1964年生まれ。スタートアップスクエア(株)、デジパ(株)代表取締役社長。世界30ヶ国を放浪した、自称スピリチュアルビジネスマン。

現在は南房総の千倉町で半農半Xな暮らしを目指しながら、循環型のエコビレッジ「あわ地球村」を創設中。

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