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突然ですが「PASS THE BATTON」をご存知でしょうか?


PASS THE BATTONは一言で言えばリサイクルショップ。
ですがUSEDで安いというこれまでのリサイクルショップの枠を取っ払い、品物だけではなく品物が持つ"ストーリー"も次の持ち主に繋ぐ。
そんな今までにない新しいかたちのリサイクルショップです。
表参道、丸の内、京都祇園に店舗を構えています。


先日、休日に久々に明治神宮前に行った際にたまたま見つけて入った表参道店。とても珍しいデザインの鞄や上質な素材を使ったお洋服、イタリア製のキャンドルスタンドにサンローランのジャケット。
持ち主のセンスで選ばれたアクセサリーや雑貨、お洋服など洗練された品物たちが店内いっぱいに並んでいて、お店にいるだけで気持ちも底上げされワクワクが止まりません。


愛用していたけど今はもう使わない。
とても素敵だと思って買ったけど使う機会がなかった、けど手放せない。
でも次の持ち主が大切にしてくれるのなら・・・。
そんなオーナーの想いを「繋ぐ」をコンセプトに誕生したショップです。


リサイクルのほかにも、傷がついてしまっただけでB品となって市場に出せない食器。基準を満たせずB品扱いのお洋服。これらを企業とコラボしてリメイクし、さらに素敵な品物に生まれ変わり販売されていたりもします。


さて、初めて入ったPASS THE BATTONでワクワクしっぱなしの私でしたが、そろそろお店を出ようかなと思っていた時にふと目に入ったこちらの食器。


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一目惚れしました。ポルトガル製で手描きの花模様。
形、色、取っ手の細かなデザイン、大きさ、絵のタッチなど、すべてが好み!


最近衝動買いを控えるようにしていましたが、目が離せなくなってしまい気付いたらペアで購入していました(笑)こんなにも食器に胸打たれたのは初めて。自分でも衝撃的な出会いでした。


すると店員さんから「思いのバトンはご存知ですか?」と。詳しく聞いてみると、品物を出品した方に、購入者からメッセージを送ることができるとのこと。なぜこの品物を手にしたのか、その想いを伝えるんだそうです。(もちろん任意です)


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ただ単に物を売ってお金を得る。
ただお金を払って物を買う。
そうじゃなくて、そこにある人の想いに焦点を当て、物に想いを宿らせる。
そうするとなんとなく買ったものよりも、大事にしよう、大切にするねという気持ちが生まれますよね。


たくさんの物が溢れ、安くていいものが簡単に手に入る時代ですが、そこに人の想いがあるというだけで特別な価値を見出すことができます。Webであっても食べ物であっても企業のビジネスであっても、これからの時代に残っていくのは関わる人の想いや、それ自体が持つストーリーが宿った、あたたかみのあるものなのではないかと思うのです。


たとえ同じ値段でも、それをどういう気持ちで手にしたかで、見えない価値がそこには生まれる。それが自分にしかわからない価値であったとしても、そういうものに囲まれた生活、人生ってなんだかとても豊かな気がします。


豊かさは物の値段でも、数でもない。
そんなことに改めて気付くことができた、とってもいい買い物でした。

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