立花岳志さんへのインタビュー、最終回では習慣化のコツと「自分の好きなことをして稼ぐ」ことを実現した立花さんが考える未来的予想についてお聞きしました。

立花岳志さん

写真提供:立花岳志さん

立花岳志さんのプロフィール

作家/プロフェッショナル・ブロガー

1969年東京都生まれ。人気ブログNo Second Life (http://www.ttcbn.net/no_second_life/)主宰。
会社員の傍ら始めたブログが人気を博し41歳で「ブロガー」として独立し、フリーとなる。ブログを中核とした個人の情報発信により、広告、セミナー・講座運営、イベントプロデュース、個人コンサルティングなど幅広い分野で活躍。
2014年6月には株式会社ツナゲルを設立し、代表取締役兼CEOに就任。
著書に『サラリーマンだけが知らない 好きなことだけして食っていくための29の方法』、『ノマドワーカーという生き方』、『クラウド版デッドライン仕事術』(吉越浩一郎氏との共著)などがある。

タスクを軽くして、「習慣」の仲間に入れてあげる。

(聞き手/デジパ:桐谷、木下)

桐谷:ところでランニングを2000日続けている聞いたのですが、これはすごいことですよね。

立花:こんなに続くと思わなかったんです。それまでは天気に左右されたりして、走ったり走らなかったりだったんですよね。でもあるとき晴れの日が続いて気がついたら20日くらい継続することができていました。そうすると今月は全部走れそうだ、と欲が出てきました。途切れさせたくないので、1ヶ月達成すると翌月も、となる。それでなんとなくずっと続いているんですよね。

桐谷:どこまで続けるんですか?

立花:足でも折れない限りは続けたいですよね(笑)
慣れてしまうと、ランニングって1キロで6、7分のタスクなんです。
着替えて出て行く方が時間かかるくらい。
全てを含めても20分から25分くらいなので、それを1日の中でできないはずかないと考えているんですが、なんとかなっていますね。

桐谷:ランニングは立花さんの習慣になっていると思うのですが、何日くらい続ければ習慣化できる、というのは立花さんの中でありますか?

立花:よく言うのが3週間とか29日っていいますよね。
やはりそのくらいで馴染んでくるというのがあります。
うまく軌道に乗せるための期間として1ヶ月くらいはなんとなくかかるような気がしますよね。

だから私は極端にタスクを軽くしろ、という話をよくしています。
ランニングでもウェアを来て外に出ればいい、というくらい軽くする。
そのかわり絶対続けるんです。1ヶ月たって馴染んできたらもう少し重くする。
せっかくウェア着替えたんだからせめて5分は散歩しよう、10分歩こうとかですね。

それをまたレベルをあげて10分を20分にして、次は20分のうちの5分は走る、という風にちょっとずつレベルを上げていくというのがいいんじゃないかと思います。
最初、僕は最低500mだったんですけど、それを最低1kmにノルマを上げたんです。それを2kmに上げるべきか悩みましたが、2kmだと12分走ることになります。そうすると2kmは達成できない日がでてくるかもしれないと躊躇してずっと1kmのままなんです。

桐谷:最近みんな正月あけとか大きい目標を持っているんですけど、そのタスクが高すぎてくじけるというパターンが多いので、タスクを小さいところから、というのは大事ですよね。

立花:僕も含め、人間は新しいことをはじめるときに、今までやってきたことの中に新しいタスクを無理矢理作りますよね。そうすると30分英語の勉強をするって決めても、もともと24時間色々埋まっているところに新しく30分を加えたら、他の30分の分の何かがはみ出してしまうので、実行不可能なことがでてくるんですよね。
そういう時にほとんどの場合、新しく入れたものは不慣れなのでやりたくなかったりうまくできなかったりストレス度が高い。そして新しく習慣化しようと思ったものはあっけなくはじき出されて、うまくいかなくなってしまうんですよね。だから軽くして仲間に入れてあげることが大事ですよね。

「好きなときに好きなことをやって稼ぐ」という生き方

桐谷:これから新しい職業が増えてくることもあれば、消えていく職業もあると思うのですが、今の日本は閉塞感が強く、今までの過去の生き方に縛られ過ぎじゃないかなと感じています。立花さんの『ノマドワーカーとしての生き方』のように新しい生き方がどんどん増えてくると思うのですが、未来的予想はいかがですか?

立花:自分の講座でもよく言うのですが、今限界がほとんどなくなり、何でも仕事になる時代になってきています。20世紀には存在しなかった仕事がたくさんできていて、同じプロブロガーでも料理の分野、美容、IT系などものすごく細分化されていますし、一昨年までほとんど名前が出なかったyoutuberとか、来年の今頃も今はない職業がどんどんでてくると思います。
それはテクノロジーの進化が担う部分ももちろんありますが、それ以上に人間の想像力の問題だと思っています。
非常にもったいないと思うのが、自由に生きたいのにできない、と思い込んでしまっていて、うじうじしている人って世の中にすごく多いんです。過去の僕もそうだったのですごくよくわかるのですが、実は正しい方法で正しくネットとリアルの世界をつなげていくことで、無限の仕事の可能性があるんです。

立花:例えば僕のセミナーでも、代理店を一切介さずに営業していますし、ブログも同じです。直接読者さんに向き合って発信していて、そこの間にはネットの通信会社は入っているけれど、代理店はいない。そういうことがどんどんできるようになっているので、これから先は会社に属さないで自分のしたいことをして、その商品やサービスを直接販売、提供していくということが加速していくと思います。
ある部分では、代理店とかブローカーといった、中間層の仕事がなくなっていってしまうんじゃないかと思うんですね。だからそういうところに使っていたマージンの分、サービスの価格帯は低くなって、その分ほかのところにも使えるようになっていき、今そういうところで働いている人たちは仕事を失ってしまうんだけれども、それ以上に新しい仕事が生まれてくるので、そこで人は働く、お金を得ることができるんじゃないかなと思いますよね。

桐谷:無駄なものはどんどん省かれていって、まさに中間的なものはとっぱらわれていくと新しい未来ができていくような気がしています。どんどん仕事も細分化していくので可能性がすごく広がっていきますよね。これから人のイマジネーションが発達していけば、3年後にはyoutuberが古い、と言われるようになってくるのではと思います。

立花:そうですね。実は今、料理ブロガーの数がとても多いんです。
だから料理ブロガーにおいしい写真の取り方を教える、写真の撮り方教室を主催している人がいたりして、ものすごく細分化されてるんですよね。

桐谷:デジパでもパラレルワークを実現しているメンバーが増えているのですが、昔は会社からの収入のみだったのが、3つ4つ仕事を持って少しずつ稼いでいく、というスタイルがこれから顕著に現れてくるんだろうなという気がしますよね。

立花:僕自身がそうですし、これからもっとそうなってくると思います。 一つのビジネスで50万円稼ごうと思うと大変ですが、5000円のビジネスをまず10個つくって5万円にして、それぞれを育てていく、ということをやっていけば副業、サイドビジネスの状態でまずはじめることができます。
そしてそれぞれが育ってきた段階で独立して、今度はパラレルの方の副業に変えていく、というかたちにすれば大きな負荷なく成功すると思います。
今後お金のために働くという必要がなくなってしまうんじゃないかと私は思うんですよね。
食べることはできていて、ミッション、やりがいを感じている人はそれのために働いている、好きなときに好きなことをやって稼ぐという社会になっていくんじゃないかなと思っています。

桐谷:ありがとうございました。

★立花岳志さんのブログ「No Second Life」はこちら(http://www.ttcbn.net/no_second_life/)

これにて立花さんへのインタビューは終了です。ありがとうございました。

第1回目のインタビューはこちら

第2回目のインタビューはこちら

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