Chrome version 43 での 0.016px 問題
Chrome のversion 43で起きる「要素のwidthが何故か 0.016px 増えてしまう問題」について調査しました。
5月19日に発表されたChrome の安定版最新バージョン「Chrome 43」に
float
させた要素のwidth
が何故か 0.016px 増えてしまい
レイアウトが崩れる現象が起こっています。
See the Pen mJbepe by Soichi Masuda (@masuP9) on CodePen.
こちらは開発版であるChrome Canaryの頃から見られた問題でしたが、解決されないまま安定版としてリリースされたようです。
問題の状況と原因
Chrome の issue にその問題が取り上げられていましたのでそこを見てみますと
とあるので、本件はBugと認められ、すでにStatus: Fixed となっています。
この開発版の最新バージョン(version 45 canary)で確認したところ、Bug Fixはすでに開発版に取り込まれており、すでに修正されていました。
しばらく待てば、解決しそうですね。
原因
私の英語力でざっくり訳してみますと
「これまで末尾のスペースの幅を取り除くときに切り上げずにそのままの幅を取り除いていたが いくつかのフォントで、画像を含む、インラインボックスの場合に、スペースの幅が広くなってしまっていた。なので修正するために切り上げてからその幅を取り除くようにした。」
というのが原因のようです。また独自に試してみたところ、画像ではなくinline-block
でも現象が見られましたので
- 特定のフォントが設定されており
inline-block
とスペースを含む- インラインボックス
のwidth
の計算時に、広くなった空白の幅が追加されてしまうということのようです。
問題の対策
よって、上記の条件を外してあげると問題は起こりませんので、修正版が行き渡るまでは 下記のいずれかの対策を行うと良いかと思います。
- font-familyを変更する 例:
font-family: "Verdana" ~~;
- 要素内の
inline-block
をdisplay: block;
- 親要素の幅を指定する
- 1