アジア出張記

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シンガポール、ホーチミンの4泊4日の出張から帰ってきました
シンガポールは今、日本人の移住ラッシュで仲間経営者が拠点を移し始めており私も25年ぶりに行って来たのですが、イメージからいうと大人のディズニーランドのようで国がベンチャー企業の経営をしているかのような感じを受けました
ショッピングモールをとっても、東京のスケールを遥かに超えていて、世界のあらゆる最先端のものが集まっており活気にあふれていました

所得税の最高税率が現在14%なので、世界の富裕層と投資がここに集まってきており、世界的な投資家ジョージ・ソロスのパートナーであるジム・ロジャースを始め、日本からは村上ファンドの村上さんが居を移したことで有名になりましたが、国境を越えるハイパーノマド化現象が起きているのを肌で感じました

話の種にと思い、ソフトバンクのCMで有名になったマリナベイサンズに宿泊したのですが、ホテルとしてのオペレーションには不満が残りました
ハード面の見せ方は上手いのですが、ホスピタリティーが低いのでリピート率は低いだろうというのが現地での評判でした
投資マネーが溢れているのでハード先行は、この国を象徴している感があります

シンガポールには、資源がなく水すらマレーシアから輸入、食糧も90%以上を輸入、建国の父といわれるリー・クアンユー元首相のベンチャー企業を経営するかのような手腕で投資を呼び込み、国を金融立国に育てあげたのですが、まさに資本主義戦略の最高峰です
私が中学生の時の教科書では貿易立国と教わったものですが

ウェブ系のAKARAG SINGAPOREを経営されている赤野さんにシンガポール経済についてレクチャリングをいただいたのですが、ギリシャが債務不履行になりユーロ危機が本格化しリーマンショックを超える金融危機が起きたときに、金融を産業の中心に置き、一次産業、二次産業をほとんど持たない、超資本主義のこの国の経済がどうなるのかが注目されるところです

シンガポールを後にして、3年ぶりにホーチミンに行きました
2009年にバイタリフィーに売却した当時社員数約20名だったデジパベトナムは、社員数160名までに成長し日系企業としては、ホーチミン最大のオフショア開発の会社に成長しました
社長、副社長共に、デジパ出身者が務めており、それを目の当たりにするのは感慨深いものがありました
私がベトナムに進出した当時は、ベトナムのオフショア開発に関してはみんな手探り状態だったのですが、アジアマーケットへの海外進出は数少ない残された選択肢のようで押し出されるように日本企業がシンガポールを始めアジア圏マーケットに対して本格進出する時代になったようです

最近の総合家電メーカー各社の決算発表を見ていても、ソニー・パナソニック・シャープが大幅赤字を計上し、日本の産業を牽引してきた一つの仕組みの変革期なのでしょう

日本の経済環境10年先を見据えると、アジアマーケットへの海外進出は数少ない経済成長の選択肢に思えるのですが、シンガポール、ホーチミンというホットスポットを久しぶりに訪れて感じたことは、国境を越え、活力のあるマーケットに向かうハイパーノマドがこれからも増えるだろうという確信をもちました
一方、成熟した日本でGDPを上げることが本当に幸せにつながるのだろうか、今ある日本の資源を有効に使い、国の仕組み、生き方を変えることによりGNH(国民総幸福指数)を上げることはできないものだろうかと改めて考えさせられました
例えば、自給用の米、味噌、醤油を作っても日本のGDPは上がらないのですが、家族の幸せ度は上がるかもしれません
4泊4日のアジアホットスポットの出張から帰り、広域型の自給自足文化を模索したいと改めて感じました