1月14日から横浜にて行われた「脱原発世界会議」に行ってきました
会場となったパシフィコ横浜は、朝から警察はが戒厳令のような警備をひいて会場前は異常な雰囲気でした
1月16日に、参加人数が1万1500人との発表がありましたが、このカンファレンスをまともに扱った新聞は東京新聞だけだったと言ってもいいでしょう
警察が戒厳令のような警備を敷き大半の大手メディアが取材に来ていましたが、東京新聞以外は記事にありませんでした
ドイツが一度の被爆も受けていないのに脱原発を国民投票で決めれた影には市民メディアの影響がありますが、ドイツで市民メディアが発達した影に国が助成金を付けたという背景があります
そこは、日本と大きく異なる点です
日本は、テレビ、新聞、ラジオを所有している会社が同じなのが問題で、先進国では例を見ません
異なる媒体を特定の同じ会社が保有するとメディア監視に問題が出るからです
さて会場では、収容人数が千名のメイン会場は常に満席で他のホールも人気のセッションは立ち見が出るほどの熱気で確実に体制が動いていくのを私は感じました
また、ヨーロッパから来日した原発専門家の知識、経験レベルが高く日本が変われるのを参加者も感じているようすが議論からわかりました
エネルギーシフトに興味があるので、私が参加したかったのは環境エネルギー研究所所長である飯田哲也氏のセッションでした
反原発を叫ぶのも大事ですが、エネルギーシフトに対して各論がないと世論が動かないと考えているからです
以下、飯田哲也氏のセッションからです
・ドイツでは2000年に6%が自然エネルギーだった割合を2010年までに12%の目標を掲げたがフタをあければ17%を達成
・ドイツにおける自然エネルギーの経済効果は5兆円で37万人の雇用を生み出し、自然エネルギーは地域の人たちが所有するため毛細血管に血液が行き渡るように地域が豊かになる
・2000年、自然エネルギーの世界投資額は1兆円にも満たなかったが2010年は22兆円、ドイツが5兆円、中国が5兆円、アメリカ3兆円、日本はたったの3000億円
・菅首相は、2020年に日本の自然エネルギーは電力量の20%へ拡大すると表明したが、ドイツは39%、スペイン40%、スコットランドは100%を目標設定
・2010年の日本の化石燃料輸入金額は23兆円でGDPの約5%で、2000年の化石燃料輸入金額はGDPの約1%で化石燃料の世界的金額が値上がりしている。経済的に見ても化石燃料を使い続けることは有り得ない
私が今回の「脱原発世界会議」から学んだことですが、エネルギーシフトに関しては、小規模、多様化(太陽光、小水力、バイオマス、地熱、風力等)、地産地消、ネットワークが鍵だと実感しました