場のエネルギー

場には、それぞれのエネルギーがある
私のオフィスのある溜池山王は東京港区のど真ん中に位置し外資系金融の街である
市ヶ谷のオフィスから引越ししてきた時、行き交う人のギラギラ感が新鮮だった
どちらかというと常に頭を使っているタイプの人が多い

以前に事務所があった市ヶ谷は神楽坂、神保町が近く出版社が多かった
かつての文豪が愛した蕎麦屋、寿司屋、天麩羅屋が今でも残っていてここには昔のゆったりとした東京のエネルギーがある

一方、溜池山王が外資系金融の街なら隣の六本木は、ヒルズ族(そろそろ死語になりかけている)といわれる新興成功者が集まる街で六本木ヒルズに住むことがステイタスになり、そこを目指す予備軍が六本木から渋谷に集まっている

東京には、それぞれの街にエネルギーがある
わずか5KMくらいの距離でこれほどエネルギーが違う都市は世界的に少ない

人は皆、自分に合ったエネルギーに引き寄せられる
そしてどのエネルギー場を選ぶかが重要であると私は考えている

例えば、コーヒーチェーン店でもスターバックス、ドトールコーヒーではあきらかに店のエネルギーが違う
タバコを吸う人はスターバックスにはまず行かないが、タバコが嫌いな人はドトールには行かない
極端な例だが、コーヒーショップ一つを見ても場のエネルギーは全く違う

好む好まざる、人は自分で今の環境や場のエネルギーを選んでいる

つまり場のエネルギーを変えると人生のエネルギーが変わる

グループを見ると顕著で、人が集まりグループ形成が始まるとそこにエネルギーの色が付きはじめる
噂話が好きな人は、噂話が好きな人とグループ構成を取る
一人では噂話ができないのでいっしょに噂話をして盛り上がってくれる人が必要になる
そうしてグループ構成ができてくる

そのエネルギー場が自分に合っているのかどうか、自分の行きたい方向性と合っているのかどうかを「選択」することが肝心だ
ひょっとするとその選択は少し勇気が必要かもしれない

無意識ではなく意識的な選択が、未来の自分を形成していく