師匠にしがみつく力

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私は、「人にしがみつく力」が強い

26歳で最初の起業をするのだが、それまでの会社員時代、徹底的に、お客さんだった社長に「しがみついた」

「どうすれば経営者になれるのか?」この質問をやり続けた

そうすると仲の良い社長が、時々、晩御飯に連れて行ってくれるようになった

それが、すごく勉強になったので、そこで味をしめ、仲良くもないのに、気になる社長に

「晩御飯に連れて行ってください」と、言い続けた

25歳くらいの話だ

役職もない営業マンが、「晩御飯奢ってください」と、厚かましくも年配の社長に言うのだ

ところが、意外に、みなさん晩御飯を奢ってくれた

そして、その人なりの経営論を語ってくれた

当時は、お金も持っていなかったので、奢ってもらうしかなかったのだが、厚かましい話である

でも、その時に知ったことは、「本気で聞きに行けば、教えてもらえるのだ」ということだ

それ以来、私の人生は、人にしがみつく人生である

例えば、リーマンショックの後、無農薬の米が作りたいという欲求が湧き、師匠の赤峰勝人氏を見つけた時は、日本中の赤峰さんの講演会に参加して、疑問を質問し続けた

そうすると、半年後に、「わざわざ、講演会に足を運ばんでえーから、わからんことがあったら電話して来なさい」と、師匠は携帯電話の番号を教えてくれた

当時、無農薬農業の世界では、「奇跡のりんごの木村秋則氏」「自然農法の川口由一氏」「循環農法の赤峰勝人氏」が3大有名人だった

(写真は、初めて師匠の赤峰さんと杯を酌み交わした2009年当時)

それ以来、田んぼから、疑問が沸いたらすぐに、師匠に電話で質問をした

お陰様で、無農薬田んぼは、一年目から720キロの米が獲れた

師匠を見つけたら「しがみつく」

万事において、私は、こんな感じである

だが、何かを習得したいときは、師匠を見つけるのが早道である

「3年かけて師を探せ」

という名言があるが、その通りだと思う

今、逆の立場になってわかるのだが、ワークショップを主催して、最後に誰からも質問がなければ、寂しい

ひつこく質問されると嬉しいものだ

人には「教えたい欲求」もあるのだ

もう一つは「順送りの法則」

よく企業をバイアウトした創業者が、スタートアップ投資、エンジェル投資するのは、自分も創業期に出資してもらったので、次の世代に「順送り」するという、一つのエコシステムである