「Up date」は延長ではなく「ピボット」

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 最近は、私が作ったクライアント向けの事業計画やビジネスモデルを作り直すことが増えてきた
コロナ禍の影響で、根本的なビジネスモデルの書き換えをしないと生き残れないからだ
「頑張る」とか「営業アプローチ数を増やす」とか、平常時では、小手先介入でどうにかなったものがどうにもならない
先週は、クライアントと一緒にM&A(事業買収)の交渉に同行した
自分のビジネスが動かないのなら、シナジーが出やすい他の事業を買おうという提案をした
別のクライアントは、事業を少しずらして(ピボット)「オンラインサロン」をスタートするという意志決定をした
実は、起業時の事業計画のままで上手くいくというケースは少ない
ピボット(路線変更)を繰り返して成功することが多い

コロナ禍の中、スモールM&Aのマーケットが面白い
これをきっかけに廃業、引退、事業縮小を考える事業家が増えている
そして、金額が昨年に比べて安い
まあ、当然の流れである
リーマンショック後、私が住んでいる芝のマンションも投資家所有者(住まずに貸している人)の破産や投げ売りが出て、1年後には3割下がった
不動産は指数が出るのでわかりやすいのだが、会社、事業も同じである
事業価値という指数がある
経営のわかる人は、自分の会社の事業価値を知っている
事業を買う体力のある人にとっては、今はチャンスである
私は、0から1を創るタイプの起業家だが、1からが得意なタイプもいる
そのような人には、スモールM&Aはお薦めかもしれない
M&Aというと一般的な人には馴染みが薄いかもしれないが、1千万円以下でも良い案件がある
良い案件とは、その人のキャラクターにフィットしていて、デューデリジェンス(事業査定)が適正であるという意味

私は、2008年のリーマンショック、1997年のアジアショック、1989年不動産バブル崩壊を経験しているので、今更、コロナ禍で驚くことはない
クライアントには、昨年後半から、資金調達しておくようにというアドバイスをしていた
流石にコロナ禍は予想できなかったが、2020年3月ドイツ銀行の決算が厳しいとか、世界的金融緩和がそろそろ限界だと感じていたので、今年はリーマンショック級の経済危機は予想していた
もっとも今回は、過去のモノとは違う感じがしている
根本的なモノが変わる可能性があると考えている
いくつかあるが、行き過ぎた金融経済もその一つである
2008年のリーマンショック後も、仮想通貨、世界的な金融緩和、MMT理論(現代貨幣理論)等、金融に関しては、過去にない大きな動きが出ている
れいわ新選組率いる山本太郎氏もMMT理論(現代貨幣理論)を用いて、東京都15兆円の都債発行を訴えている
日本は「円」という特殊な通貨を政府子会社の日銀が発行しているのでデフォルト(破綻)するわけがないという理論である
確かに有事の「円」と「スイスフラン」といわれるくらい「日本円」は強い
日本の対外純資産は2019年末で364兆円あり世界最大の対外資産国なので、MMT理論が盛り上がるのは頷ける

今、必要なのは、組織も個人も 「Up date」することであろう
歴史を見ても、コロナ禍のような現象が起きた時代は一瞬で過去のロジックが通用しなくなる
「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き伸びるのでもない。唯一生き残ることができるのは、変化できる者である」ダーウィンの言葉だが、これはこのような非常時に私が心掛けている信念である
「我、生を得るは進化向上を現実化するためなり」中村天風氏の言葉だが、「Up date」は延長ではなく「ピボット」だと考えている
そんな訳で、私も「ビジネスセラピスト」という新しい道を歩んでいます

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お試しセラピーは以下より

https://kiritanikoji.com/service/