地震後の週明けを迎えましたが、デジパは何の障害もなく通常営業を行っています
出社に関しては、ほとんどのメンバーがスーパーフレックス制度のため10時の段階で会社に出社している人は少ないのですが、各自が自分の持ち場で問題なく業務をこなしています
私が、南房総に住んでいる関係で多くの人より安否をお気遣いいただきましたが南房総地域の海は穏やかで地域に混乱はありません
地震当日の停電以外は異常がなく穏やかな時間が流れていると連絡を受けています
もっとも地震時、私は東京の東中野で打ち合わせを終えたところで電車に乗る一歩手前で強い揺れを感じました
神戸での震災を経験していたので、ほとんど迷わずに歩いて戻ることを選択しました
約15キロの道のりを5時間かけて歩きました
社内イベント化していた「歩け歩け100キロ」に度々参加していたので、歩くことに関しては抵抗感がなかったのですが、渋谷、六本木の街の中心は人が溢れかえっており歩くことも困難な状況でした
帰宅ラッシュの18時くらいには、多くの人が列を作り歩いていましたが細い歩道も混乱せず、道を譲り合いながら整列して歩く人々に日本人の優しさと逞しさを感じました
翌朝、会社のある港区芝周辺のお店からはあらゆる食料が消えていました
コンビニエンスストア、スーパーマーケット、24時間営業の飲食店等
帰宅できず会社で一夜を過ごしたメンバーのために炊き出しを実施したのですが、食料自給率の最も低い東京の脆弱さをまざまざと実感しました
東京直撃の災害に備えて、会社に災害用物資を整えなおさねばと考えています
海外からは、災害時にも感情を露にせず我慢し落ち着いて行動する日本人の持つ精神性の高さに賞賛の声がよせられています
New York Timesにコラムを載せている、ニコラス・クリストフ氏が、「日本人のがまん強さ」について書いています
「日本人というのは常に、忍耐強く、冷静で、秩序を守る国民です。
私は日本人の"gaman"の精神に畏敬の念を抱いています。
1995年の阪神淡路大震災の取材で、『供給物資の略奪行為』のような悲惨な事件を探していましたが、なかなか見つかりませんでした。
とうとう、2人組の男に商品を盗まれたという店主の話を聞くことができて、私は喜んで『同じ日本人が災害を利用して悪事を働くのはショックでしたか?』と聞くと、
店主は驚いて、『誰が日本人が盗んだって言ったんだ。盗んだのは外国人だよ』と言われてしまいました。
「私たちは心から、今回の日本での悲劇的な地震に同情しています。
しかしまた、日本人のがまん強さの中に見られる威厳と勇気に心からの賞賛を送っています」
各国からこのような賞賛のコメントが寄せられています
また、災害を免れた私の周りでも災害地に対してどんな支援ができるかの議論が週末から始まっています
各地で同じような議論がおこなわれていると思いますが、神戸の震災時もそうだったように非常時における日本人の団結力を強く感じます
これから自分ができる支援を実行していきます