ダナー ゾーハー、イアン マーシャル著の「SQ 魂の知能指数」はスピリチュアル インテリジェンスを理解するのにはお勧めの一冊である
私が大学で心理学を専攻していた80年代当時は
東洋の英知である禅やヨーガ、チャクラ等は心理学の世界では一切触れられていなかった
しかし最近、心理学関連の著書でも随分東洋の英知が触れられていたり、欧米から来日するボディサイコセラピーのセラピストもチャクラ、ヨーガ、瞑想を扱うセラピストが増えた
1990年代の中頃、ダニエル・ゴーマンが「自分や他人の感情」を意識の中に知恵があると書いた
「EQ」に関する著書は「IQ」だけでは解決できないものも多いという考え方を世の中に広めた
コンピューターはIQが高い
動物は、EQが高い
EQとはわかりやすく言えば「場の空気を知る」つまり相手の感情を感じる能力であると私は考えている
言葉は怒っていなくても相手の感情で怒りのエネルギーを感じる能力はEQである
それに対して言葉を分析する能力はIQである
ビジネスマンの燃え尽き症候群、鬱病が社会的問題になっており、
自分のコアな部分といかにコンタクトをとるかが現代の大きな課題になってきている
著者ダナー ゾーハーは、そこで第3の「Q」であるSQの存在を打ち出している
精神的知能であるSQ(スピリチュアル インテリジェンス )を高めることは、自分を癒すこと、
自分を広げることにつながると語り
自分の中心に触れそこを広げることにより人としての可能性を伸ばすことができると書かれている
フロイトは、人格を形成する原理はエゴであると解いたが現代の心理学にはSQという概念はない
しかし、欧米でも東洋の英知である瞑想、ヨーガ、禅を精神性を高める手法として多くの人が取り入れ「空」の豊穣さや心の「静寂」
にフォーカスを向ける傾向が高まっている
著者はハスの花モデルを使って、西洋の心理学、東洋のチャクラ、宗教の神話、量子力学等を上手く使って第3の「Q」である「SQ」の重要性を解説している