あちら側とこちら側

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NTTレゾナントの上原氏が主催する勉強会RTCに参加
今日のテーマは、梅田望夫氏の「ウェブ進化論」について議論するであった
今年の1月に発売された「ウェブ進化論」は18万部を超えるベストセラーになっており
新書であることとウェブの概論書というカテゴリーで見れば異常な売れ行きである

私の知る限り、インターネット関連の著書でここまで売れた書籍は皆無である

インターネット業界に関係する者にとっては、1986年のマイクロソフト、2004年のGoogleのIPOそしてWeb2.0への現象の流れが時系列にそしてそれに伴う進化がわかりやすくまとめられており、ある企業では社員の人数分450冊がまとめ買いされたケースもあるという

今日の勉強会も、まとめようがなく議論というより感想を述べるという感覚であった
もっとも、まとめることに意味はないのだが

わたしは、これを読んで「あちら側とこちら側」という未来テーマを探求したくなった

  あちら側             こちら側 
   Google                  Microsoft
U30と呼ばれる経営者   1950年以前生まれの経営者
  オープンソース         ソフトウェア
  ロングテール          2:8の原理

以上が、著書に書かれていた代表例であるが
私は、これはウェブの概論ではなくこれから起こりえる社会の構造変化を読む題材であると感じた
こちら側の象徴は、権力者であり
もし、Googleがもくろむ世界の全ての情報整理が実現したときに困る側はメディアを動かしていた
権力、利権を握っている既存勢力である
アメリカ司法省とGoogleで起きている情報公開に関する訴訟はその一端であろう

今、インターネット業界で起きているWeb2.0という動きは全産業に普及し社会構造を変えるパラダイムシフトの前兆に思えてならない