会社は生き物

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

今週の月曜日に社員旅行を終えて出社すると何か違和感があった。
会社の何かが変ったような気がする。
次の日、中途採用の新入社員が入ってきた。
その時、違和感の意味を理解した。
デジパのアーリーステージが終わったのだ。

4月に2期目の新卒が入社し、会社の半数以上が入社1年未満になった。

設立して3年3ヶ月が過ぎたのだが、創業期というステージが終わるのに約1年半かかった。
この時期は、ビジネスモデルはあるが実行できる人材がいない。
そして、「採用」という名の投資を実行する。
しかし、求める人材はほとんど採用できない。
知名度ナシ、実績ナシ、事務所はワンルームマンションに限りなく近い。
あるのは、経営者のスピリッツとビジョンだけである。
この時期は、本当に人が辞めた。
はやい人は3日で辞める。
採用基準を落として入社してくるからついてこれない。
創業社長にとってこの時期は「おしん」のように耐える時期である。

創業期(アメリカではシードと言うようだが)を超えると、ビジョンを理解して入社してきた新卒や中途採用の中から「核」が生まれてくる。
すると、会社から少しだが「いけてるオーラ」が出始める。
そして、採用の応募者のレベルが上がる。
周りからいい会社ですねと言われる。
スパイラルに会社が昇っていくのを感じる。
これがデジパのアーリーステージであった。

そして次のステージは社員数が一気に増えるので
「ビジネスモデルの変革」と「DNAの伝達」が成功しないと会社のパワーが落ち始める。
DNAの伝達ができずに落ちていった会社を嫌というほど見てきた。
会社は生き物で巨大になればなるほど潰れる確率は高くなる。
社員数の多い会社が必ずしも強いとは限らない。
基本的にインターネット業界は頭数勝負ではないので、異業種出身3人組で大手以上のサービスクォリティを出しているコンサルティング会社も存在する。

では、なぜデジパはリスクを犯して次のステージに向かうのか?

「インターネットプロモーションのスペシャリスト集団」
「ネット業界のインキュベーター」
「ネット業界における起業家の輩出企業」

になるという創業期に掲げたミッションがあるからである。