運の悪い人は、運の悪い脳の回路になっている
同じ景色、同じ情報をインプットしても、ネガティブなモノを拾った後に、ネガティブなアウトプットをしてしまう
「タオ」、ゲシュタルト心理学でよく使われる「ルビンの壺」の逸話でもそうだが、100%の黒も無いし、100%の白も無い
例えば、この一年、私は、ブログ等の文章を書くことをさぼっていた、そうすると回路が錆びついて、全く筆が進まない
そこで、文筆家の詩郎に相談すると、「脳の回路が錆びているので、お遍路のちょっとした出来事でも、今、思っていること、何でも細かい話を書くことからスタートしてごらん」と言われて、細かな話を書き始めたら、どんどん、言葉が浮かんできて書くスピードが上がってきた
これは「習慣」という言葉を使いがちだが、小さな事を継続し続けると、脳の回路ができあがるのである
かつてW E Bマーケティングを売りにしていた時代のことだ
AとBは何が違うのか?
そんなことばかり、街を歩きながら考えていた
例えば、スターバックスに行く人と、ドトールコーヒーに行く人は明らかに客層が違う
何が違うのか?
なぜ、「君の名は」というアニメ映画が、多年代の層まで観に行くのか?
葉山町はなぜ、移住者に人気なのか?
昔は、そんなことばかり考えていた
そうすると、その店の客層、その店が流行る理由が瞬時にわかるようになった
視覚から店の情報が入り
箇条書きで言語化できた
マーケティング脳の回路ができたのである
初めてこの構造が理解できたのは、「日経新聞」を読むという行為だった
日経新聞の定期購読を始めたのが就職活動を始めた大学4年生の時、この時は3ヶ月で挫折した
次に定期購読を始めたのが社会人1年目の時、この時も半年で挫折した
頑張って毎日30分程度読むのだが、まるで百科事典を読んでいるようで、続かなかった
継続化できたのは、24歳の時に出会った上司の影響である
彼は「桐谷はインプットが少なすぎる、最低でも、日経新聞くらい読めば」とアドバイスしてくれた
私は、彼に日経新聞に関しては2度挫折した旨を語ったら
「30分で挫折したなら、5分で日経新聞を読んでみよう。まず見出しだけを拾い読みする。そして、その見出しから一番興味のある記事を一つ選んで、その記事を読む。それなら5分で済むはず。」
上司にそのようにアドバイスされ、半年続け、1つの記事が2つになり、2つの記事が3つになり、5年くらい続けると、見出しを見るだけで、内容が推測できるようになった
経済は流れがあるので、毎日読んでいると、ある日、突然、見出しだけで中身が理解できるようになるのだ
脳の回路がつながったのである