今年の稲刈りが終了しました
刈り取った稲を天日干ししている期間中に台風が襲い、全ての竹組みが崩壊するというアクシデントを体験しましたがお陰様で、無事4年目の収穫を終え味の方も好評です
気分的には一年のビッグイベントの一つが終わり、家に詰まれた米俵を眺めると何とも豊かな気分になります
皆さんに伝えているのですが、野菜つくりに比べて米つくりは以外に簡単なのです
3世帯くらいで1枚の田んぼをシェアすればたいした労力ではありません
田んぼを借りることの難易度が高いのが現状なのですが未来を担う子供達にはぜひとも「自分で米を作る」というこの体験をしてほしいですね
小学校の授業科目に入れてほしいくらいです
さて、先週のココロザスの起業塾に参加してくれた30代経営者の方からこんな話題を振られました
「若者の会社に対する意識も変化したといわれますが、社員だけでなく創業者の会社に対する意識も昔と比べたら変化したと思いませんか?」
まさにそうである
今、新卒で3年以内に就職した会社を辞める人が3人に1人以上である
デジパの新人にその理由を聞くと、「私達世代は、我慢強くないのではと感じるのですが」と答えてくれた
それは、あるかもしれないと思うのだが、ひと昔に比べて会社から求められる成果を出す難易度が高くなっているのも事実だ
私の新入社員時代は、1日に100件の電話営業をして1週間で10件の新規アポイントを訪問、月に3件の契約獲得が目標だった
当時、この通り行動すれば9割の新人が目標を達成していた
会社によって違うだろうが、今はどうだろうか?
会社に与えられたタスクに沿って行動して9割も達成することが通常なのだろうか?
タスクが異常に厳しくなっている企業も多くなった
多くの企業が管理経営やり方では、成果が出せなくなってきておりその皺寄せが、社員に向かっているように見える
頭の使い方をルーチンワークから変化させる必要があるのだが、なかなか変換できないのが現状である
私は、管理経営全盛の時代の新入社員で終身雇用制度の最終組入社だったので、中途採用で都市銀行や大手メーカーには転職できなかった
転職イコールキャリアダウン世代である
そして、会社の年間目標が達成すれば社員旅行があり、運動会は家族総動員で参加する
会社と家庭の関係性が近くて、会社の目標達成と社員の自己実現の像のオーバーラーップゾーンがイコールに近かった
そこのイコールを求める会社すら存在した
社内結婚、社内融資によるマイホーム購入の全盛時代だ
現在、会社の目標と社員の自己実現の像のオーバーラーップゾーンの面積が狭くなってきている
課題は、会社と交わらない社員の自己実現の部分をどう取り扱うかである
ここには、時代背景もある
例えば、ベトナムの場合、社員旅行に行くとなるとみんな異常に喜ぶ
わずか300キロ先のリゾート地にすら行った経験の無い人が多い
ここに成熟社会となった日本との違いを感じる
また、創業者の会社に対する意識も昔と比べたら今は変化している
現在の70歳世代創業者の方を見ていると、会社イコール自分という価値観を持つ人が多いことに気づく
命がけで人生の全てを会社に捧げた生き様には尊敬の念を持つ
だが、私はそうできない
会社の目標と自分の自己実現の像のオーバーラーップゾーンが一番イコールに近いのは、創業者である自分である
しかしイコールではない
そして、そのイコールではないゾーンも私は大切にしている
例えば、冒頭の米つくりは会社のミッションとしてはほとんど関係しないが、個人ミッションとしては重要事項だ
私の世代経営者は、あきらかに70代世代経営者と会社に対する意識は違う
30代世代経営者は、さらに違うのを感じる
さて、2018年以降は20代の労働者人口が減少するので、新人を採用できない企業は、会社を閉めなくてはならなくなる
求める人材を採用できる力、育成した人材が定着する力がこれからの企業に求められる
これからの会社経営の方針として、会社の目標達成だけを追いかけるのではなく、社員の自己実現を応援するという姿勢が必須になってくるのであろう
今のハーバードのビジネススクールでは、「グローバリゼーション」は過去の考え方でありこれからは「地域貢献」できる企業が生き残ると教えている
経営理論が随分と変わってきましたね
*10月12日(土)の起業塾のテーマは
「最強の組織を作るためにトンガッタ採用コンセプトを作る」
http://kokorozasu.jp/service/school.shtml