先日、カヤックの柳澤さんと久しぶりに麻布十番でご飯を食べた
カヤックと言えば、インターネット業界では有名な鎌倉の名物企業である
多くのインターネット企業が、2000年から渋谷、六本木に集まってきたのに対して、彼は鎌倉にこだわり東京在住の社員が鎌倉に通勤している
柳澤さんとは、管理しない経営、いつでもどこでも波乗りができる環境をつくる(私は、いつでも旅に出れる)というフリーダム経営を目指していて事業も似ているようで似ていないのだが妙に気が合う
デジパのメンバーもカヤックの採用試験を受けていた人が多く、採用上ではなにげにライバルでもある
カヤックは9月に関連会社のクーピーを統合させ一本化させた
デジパは、分社化を加速させたいと考えている
価値観は近いのだが、取る手法は違う
昨年は、飲食業「DONBURI CAFE DINING」を始め、今度は出版事業をやりたいといっていたが、彼の経営スタイルはナチュラルで無理がない
決して規模は大きくはないが自己資本で、楽しく仕事をしている
時価総額経営という言葉も最近は聞かなくなり、時価総額を叫んでいた人で上手くいっている経営者を私の周りで見たことがない
この1年間、社内も友人経営者も、東京から葉山、鎌倉、房総方面に自宅を引越する人が増え始めている
そこに、今の一つの流れを感じる
東京は企業の経営的にも、個人の生活的にもコスト高を人々が感じ始めている
リーマン・ブラザーズ、ワシントン・ミーチュアルの破たん等、歴史的な金融不安が続いており80年に一度の出来事とアナリスト達はコメントしているが、架空経済と実経済の調整がしばらく続く
金融業界で起きている架空経済と実経済の調整は、日本の一般社会においても調整期のような感じがしている
物が溢れ消費が伸びない最近、個人も企業も、よりリアルでシンプルな経済に、自然回帰に向かっているのを柳澤さんと会ってものすごく感じた