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「時流」カテゴリの記事一覧

知識から知恵へ

カテゴリ:時流      2006年10月24日

先日、富士通が2009年までにインドでのソフトウェア開発を2000人雇用するという発表をした
日立製作所が2006年中に15%の人員増加と日本でもインドでの開発委託が加速化している
インドではIT関連の職業従事者が毎年20万人増え、ホワイトカラー層の職が所得の高い先進国から本格的に流出しはじめた

3年ほど前、デジパであるプロジェクトをバンコクに委託した経験があるのだがそこには空調の効いたインテリジェンスビルで3ヶ国語を使いこなすタイ人スタッフの姿があった
当時ワンルームであった自分のオフィスより、りっぱなことに驚きその時、世界の距離感が縮まったことを肌で感じた

インターネットと検索エンジンの進化は、今後も知識の価値を下げ続けるだろう

何を知っているかではなく何を創りだせるか

何を感じられるか

どのように判断するか

知識から知恵への変化を体感できる時代になった


ニート

カテゴリ:時流      2006年10月14日

最近、ニートに関する話題が多くなってきている
ニート現象は、欧米には起きておらず日本特有の問題である
先日も、政府がニート対策として1000万円を投じて農業従事者にしようと試みたがわずか2人が従事したにとどまったという記事が掲載されていた

ボディサイコセラピストの小原仁さんとこの問題に関して話しをしていて
ニートは依存症の一種で
日本の豊かさが生み出した文化病であると語っていた

地域的に見ても
ヨーロッパ、アメリカは父性の国なのでビジネスにおいても結果を出せない人に対しては切り捨てるという
習慣が元来あった
会社の業績が落ちればレイオフを常套手段として行ってきた歴史がある
そこには、依存がおきない
父性とは切断である

一方、日本は母性の国である
包み込み的資質が強く、終身雇用制を重んじてきたため
馴れ合い、依存が起きる

ニートは一種の日本文化が生み出した病であるが、
馴れ合い文化を変えない限り
制度をいくら増やしてもしばらく解決しそうもない

紙メディアとの時差

カテゴリ:時流      2006年9月20日

今週の日経夕刊はWeb2.0の記事と広告だらけです
ここ2週間特に目立ちます
この背景には何があるのでしょうか
もちろん、mixiの上場です

先日、あるコンペのブリーフィングに行ったら担当者の方にWeb2.0のサイトにしてほしいとリクエストされました
理由を聞くと社長からの指示ということで担当者も理解できていません
まさに言葉の一人歩き

でも、紙メディアとインターネットの世界の時差が縮まってきているのは確かです

湘南Clip

カテゴリ:時流      2006年9月12日

昨日、面白法人カヤックが立ち上げた湘南専門総合情報サイト湘南Clipgooとの提携がプレス発表されていた

アロハスが運営している鎌倉ツリープも盛り上がっていてデジパの社員の間でも好評だ

地域コミュニティのビジネスは、4年ほど前は非常に期待値が高く地域活性化のプロジェクトとしていくつも立ち上がったが上手くいっているものはほとんどなく、ことごとく頓挫してしまっている
大半のものがone wayの情報発信型で息切れして終わっている

しかし、地域コミュニティのビジネスモデルに関しては新しい波がやって来ているのを感じる

それは、ブログの開設人口が868万人に至り、その背景には誰でも、いつでも、どこででもインターネットで情報発信できる環境になりウェブサイト更新の敷居を劇的に低下させたという時流がある
  
湘南Clipにしても、ユーザー参加型のモデルが・コンテンツとユーザー、コンテンツ同士がつながるというコミュニケーションを実現させている

ビジネスモデル的にはローカライズ広告の波がやってきている


投資の行方

カテゴリ:時流      2006年9月 4日

最近、経済紙でも社会的責任投資の運用金額が増えているという記事をよく読む
先月の、日経新聞の特集でも取り上げられていた

社会的責任投資とは、従来の財務分析による投資基準に加え、 社会・倫理・環境といった点などにおいて社会的責任を果たしているかどうかを投資基準にし、投資行動で各種ファンドが生まれている
米国では2001年時点で約280兆円規模と言われており、欧州では近年、急激に拡大している
環境への取り組み状況から企業を選定するエコ・ファンドなどもその一例である

ファンド金額が大きくなるポイントの一つにネット証券の普及により個人投資家の影響が大きくなったことがあげられると私は推測する
機関投資家の投資基準は財務指標だが、個人投資家の基準はどうやらそれだけではなさそうだ
特に、会社をリタイヤしたシニア層の投資基準に社会貢献が大きなテーマに今後ともなりそうだ

多摩地区で定年退職した人が再就職をする基準に関するアンケートが出ていたのだが
1位が「地域に貢献したい」で約48%、2位の「自分の持つスキルを活かす」を上回っていた

先日、船井総研の小山社長の勉強会でスーパーマーケットが変化し始めたという話をされていた
80年代のテーマはCS
90年代は商品に情報を載せる
つまり、食材にレシピを付けてこんな料理ができますよという使い方の提案をしているスーパーマーケットが好調だった
今は、商品に理念を乗せているスーパーマーケットの売上が好調だそうだ
ペットボトルのリサイクル、環境に優しい商品を扱う等の取り組み姿勢を顧客が問うようになった

スーパーマーケットの顧客は主婦なので、子孫に良い環境の地球を残してあげたいという母性が地球に優しい店を選択するようになったということだ

以上の現象より、企業はいかに個人投資家に応援してもらえる理念を持てるかがこれからの投資の行方になるはずだ
その中で、環境への取り組み、社会的責任が重要になる

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桐谷晃司

1964年生まれ。スタートアップスクエア(株)、デジパ(株)代表取締役社長。世界30ヶ国を放浪した、自称スピリチュアルビジネスマン。

現在は南房総の千倉町で半農半Xな暮らしを目指しながら、循環型のエコビレッジ「あわ地球村」を創設中。

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