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「時流」カテゴリの記事一覧

サイト売買の時流

カテゴリ:時流      2007年8月 4日

リリースをして5ヶ月目だがWebサイト売買サービス「サイトストック」に関する問い合わせが増えている
デジパで2年前に一番問い合わせの多かったサービスがビジネスブログだった
企業がサービスサイトとして、サテライトサイトしてブログでファン層を獲得したいという要望があり提案をさせていただく機会を数多くいただいた
今、結果的に見ると社内で0から1を作ることが上手い企業はコミュニティ形成が加速的に進んだのだが、社内で情報発信ができなかった企業やコンテンツが作れなかった企業は自社で0から1を作ることを止めM&Aやサイト売買の方向に動き出した
特に、2から10を作ることが得意なレガシー系企業はこの動きが活発だ
一方、サイトの売り手目線で見るとレガシー系企業の好決算とは対照的に相次ぐ新興ベンチャー企業の不祥事により新興市場の株価下落、内部統制の厳格化等によりインターネット系企業に逆風が吹き「経営の選択と集中」が求めら最近は、企業にとってドメインから外れるサービスを切り離す動きが顕著だ
そんな時流から、サイト売買というマーケットが動き出しているのだが日本は欧米に比べてビジネスイグジットの方法が少ない
そんな点でも、サイト売買という事業は起業家育成、インキュベーションとして意義がある
私自信が、「サイトストック」をリリースしてから20代経営者と会う機会が格段に増えたのだがIPOを目指す若手経営者はこの2年で確実に減ってきているのを実感する
経営者にも、いろいろな選択があってもいいと私は考えている

名前を連呼する選挙演説

カテゴリ:時流      2007年7月22日

今週も、名前を連呼する選挙演説
世の中がこれほど変化しているのに、選挙だけは変わらない
公職選挙法によると、Webサイトは公示後は更新できないがPod CastingはWebサイトにあたらないので更新可能できるらしい
もっとも、最近は立候補者が盛んにblogを公開したり自民党からなし崩し的にWebサイトが更新されていたりと牙城が崩れ始めましたが、本当に国民をバカにした不思議な法律です

わざと選挙をしらけさせているのか、金と権力のある人が勝てる仕組みを手放したくないのか?
名前の連呼ではなく、政策で選ぶ国にしたいものです

そんな週末にこんなサイトを見つけました
ザ・選挙

シルクスクリーンの流通

カテゴリ:時流      2007年6月24日

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八王子の友人宅に行くついでに、ネットで見つけた「ギャラリーしげかわ」にジェニファーマークスのシルクスクリーンを買いに行った

ジェニファーマークスの絵を初めて見たのは今から16年前、当時は青山にあった画廊プロバだった
友人の付き合いで店に入ったのだが「ココナッツベイ」という作品に一目ぼれしてしまい、生まれて初めて絵を買おうと思った
貯金も持っていなかったのだがその場でローンを組んで購入を決めた
ところが、ローンの審査がおりず「ココナッツベイ」とは縁ができなかった

さて、今回購入したジェニファーマークスの作品は自分がインターネットで検索した中では一番安い店で購入したのだが、最も高い店とは3倍の差があった
しげかわさんに「なぜ、こんなに安のですか?」と質問すると「絵画の流通はインターネットの出現によって画期的に変わった」という

しげかわさんの店では、90%以上の人がサイトからの購入で50万円位までだったら作品を見に来ないで購入する
仕入れも大半が、サイト経由で宅急便で送られてきたものを査定して支払う

ニッチ市場だがシルクスクリーンの流通が変わってきている

日本でシルクスクリーンが陽の目を浴びたのは1980年代後半のヒロヤマガタの時代からだろう
当時は50万円前後のものが画廊で売れていたが、このビジネスは青山、銀座等のそれなりの場所でサロンを構える必要がありそれなりの投資が必要だった
かつてユーザーは、一等地のサロンに対して負担金を支払っていたのだ

ネットで絵は売れないと一般的には言われていたがこの牙城も崩れた

商品価値の推移

カテゴリ:時流      2007年6月17日

船井総合研究所の小野氏と話をしていると、顧問先のEコマース企業の利益が最近落ち込んでいるという話になった
理由は、消費者の検索テクニックの向上により、より価格の安い企業を選択するようになったからだという

船井総合研究所の小山社長が、かつてセミナーで商品価値の推移という話をされていたのだが

1950年代 商品価値=価格×機能
1960年代 商品価値=価格×機能×デザイン
1970年代 商品価値=価格×機能×デザイン×サービス
1980年代 商品価値=価格×機能×デザイン×サービス×ブランド
1990年代 商品価値=価格×機能×デザイン×サービス×ブランド×情報
2000年代 商品価値=価格×機能×デザイン×サービス×ブランド×情報×理念

2000年代の理念とは、ISO取得やリサイクル、環境問題との取り組み等を指す
企業のISO取得やリサイクル、環境問題との取り組みは消費者の個人的利益につながらず社会的利益につながる
スーパーマーケットで買い物をする主婦が、リサイクルに取り組むお店を選択するのは「子供たちに安全な地球を残したい」という思いだ
商品の差別化をはかることが困難な時代、消費者が理念を選択する傾向は強まってきている

外食産業のメーカー化

カテゴリ:時流      2007年6月 3日

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外食産業のアスクルを目指すエバービジョンの村上氏、外食コンサルティングROIの恵島氏とゴルフに行く
2009年の株式公開を目指すROIでは、なぜかデジパ出身者が多く今日も元社員の藤森君が参加

外食産業は、開業のハードルが低く起業がやりやすい業界ではあるが継続的な経営が困難な業界でもある
「もつブーム」であったり「ジンギスカンブーム」であったり、近年ますますトレンドサイクルが短くなりユーザー固定化の難易度は上がっている
ここ最近のジンギスカンブームも大手ビールメーカーが仕掛けたが、そろそろ下火で廃業する店が目立ち始めた

恵島氏いわく、この10年の新興外食産業の台頭は、雑誌掲載、クーポン券等の「販促」がテーマであった
しかし今は、素材回帰に戻っているという
契約農家を開拓したり養鶏場を自社経営したりして良い素材をいかに安定的に確保するかが鍵で小手先の販促ではユーザー固定化ができなくなってきている
確かに、この10年外食産業の社員教育やサービスレベルは格段にあがったと感じる
マクドナルドを代表する教育のマニュアル化が進んだからだろう

これからの外食産業は、サービス業からメーカーに近い機能を求められるのであろう

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桐谷晃司

1964年生まれ。スタートアップスクエア(株)、デジパ(株)代表取締役社長。世界30ヶ国を放浪した、自称スピリチュアルビジネスマン。

現在は南房総の千倉町で半農半Xな暮らしを目指しながら、循環型のエコビレッジ「あわ地球村」を創設中。

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