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「時流」カテゴリの記事一覧

おめでとうございます

カテゴリ:時流      2011年1月 2日

新年あけましておめでとうございます

めまぐるしく世界が動いておりますが本年もよろしくお願い致します
昨年は、民主党の参議院選挙の敗退、尖閣諸島の流出ビデオ問題、ウィキペディアによる内部告発の流出、古く硬直したさまざまな組織の崩壊、それに対する内部の怒り、世界中に起きたデモ、まさに乱世のど真ん中に生きていることをまざまざと実感させられました
インターネットで「911事件」と検索すると年々世界を変えたあの事件の公式発表との矛盾が浮き彫りになっています
そんな中で、昨年の日本の政治は機能停止しているとしか私には見えませんでした
オバマ大統領が48兆ドルの金融緩和措置を発表しましたが、世界のGDPが約60兆ドルなので、アメリカも追い詰められるところまで来たのでしょうがこのまま突き進めば行き過ぎた貨幣経済は破綻するしかないようです
これからは実物経済に変わって行くのでしょう
米の値段も猛暑のため日本は下がっていますが、世界の商品市場で見ると上がっています
ロシアも小麦の輸出を止め、中国も穀物輸入国に転じました

まさに歴史の断層を歩いている気がしました
今年も、予断を許さない一年になりそうです

昨年末に仲間との忘年会で久しぶりに銀座のなじみのBARに行くと違和感がありました
カクテルはうまいが違和感がある
おしばおりが紙に変わっている
以前は、布のおしぼりだった
すごく小さなことのように見えるのだが、店の文化が変わってしまっている
そこに、今の日本の象徴的な現象を感じました

東京工大の教授である上田紀行氏が4回生の生徒に
「自分が、使い捨てだと思う人」
と聞くと6割の生徒が、手をあげたという
これは、今の日本の危険な兆候である
本来、日本は使い捨てではなく積み重ねだったはずだ
人が使い捨てになるという文化これはどこから来たのだろうか?

最近、アメリカに行くとプラスチック製品の使い捨て文化がどんどん進み、食器は全て使い捨ての発砲スチロールの皿にプラスチックのホークが出てくる
へたするとホテルのレストランですか、使い捨ての発砲スチロールの皿にプラスチックのホークである
ラーメン屋に行って発砲スチロールのお椀が出てくると、たとえ早稲田の「えぞ菊」のチェーン店であったとしても美味いとは思わない

戦後アメリカの指導のもと日本は進んできたが、指導側のアメリカが破綻寸前である

私も1989年の「不動産バブル」「JAPAN IS NO.1」に社会人になった世代なので、欧米文化がカッコイイと思っていました

でも今こそ日本の伝統的文化の見直しと日本の最新テクノロジーを融合した新しい文化を日本が発信する時代です
何が幸せか何が必要かを、もう一度検討する時代なのです
私も昨年は南房総に移住し、米つくり、畑の開墾等、土の中で生きて本当の豊かさとは何かをあらためて実感しました
2011年は、昔あった日本の循環型の生活を取り戻しながらも、グリーン電力によるエネルギー自給、フリーエネルギー等を活用した新しい日本文化を模索します

皆さまにとって、今年もよき一年でありますことを心よりお祈り申し上げます

物質経済の行きつく先

カテゴリ:時流      2010年11月16日

週末に、小学校の息子と二人で高尾山にハイキングに行った
昨秋も同時期に高尾山に行ったのだが、あきらかに人が増えている
この山は、3年連続で歩いているが、山道もロープーウェイ乗り場も駅の改札もピーク時のリゾート地のような雰囲気だ
よく観察すると、20代が増えているの気づく
「山ガール」という言葉だけは知っていたが、カラフルなバックパック、ウェアー、靴等、で身を固めた若者たちを見ていると日経新聞に書かれていた「モンベル社等の山業界が新しいマーケットを切り開き業績が上がっている」という記事の事実を確認した
20代の女性連れ、合コンぽい雰囲気の男女グループなど、確かにいままでいなかった山風景を感じて下山をした

子供がSUICAを家に忘れたので、駅で切符を買おうとしたら長蛇の列ができている
最近、並んで切符を買うということがないので久しぶりにストレスを感じながら列に並んだ

「おさいふ携帯」が発売されて以来、電車、コンビニ、タクシー等の支払いに電子マネーを使うようになり、280円の買い物をするときに270円まで小銭を持っていたのだが、最後の10円がなくシブシブ千円札を出して小銭がまた990円になるという小さなショックを受けることが大分なくなった

電子マネーとはお金でお金を買う行為なのである

先日、経済アナリストの藤原直哉氏の勉強会に出席した
もう15年以上、藤原直哉氏の著書、レポートを読んでいるのだが今後の世界経済予測に関しては彼の予測を、私は一番納得している
彼の、講話の中で「物質経済が行き着いたら買うものがなくなり、お金でお金を買う時代になる」と言っていたが、その言葉はものすごく私の腑に落ちた

私の住んでいる南房総地域でも、屋根の葺き替えだけに1千万円かかる藁葺きの古民家を買ったりする人がいたりする
京都でも町屋を買ってそれを復元して住みたいというが増えてきて、今の相場は最低2億円だそうだ
2000年以前は、町屋を買う人の多くは不動産業者で低層マンションに立て替えた
この現象を藤原直哉氏に言わすと、「行きつくしてしまって文化を時間的に選択して買う時代に入った」と表現されていた
つまり、今までは高層の景色のよいマンション、庭のある近代建築の一戸建てが多くの人の行きつく先だったのだが、行きつくしたがために選択の幅が未来ではなく過去にまで遡ってしまったのだ
本当の意味で、買い物が選択の時代に入ったのだと実感する

そういう意味では、近未来の予想を手塚おさむが当てていたのを感じる
「鉄腕アトム」「火の鳥」どれも振りかえるとすごい作品だ

 天外 伺朗さん

カテゴリ:時流      2010年5月18日

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昨年、私が影響を受けた人の一人に天外伺朗氏がいる
彼は、ソニーにおいてCD(コンパクト・ディスク)の開発者やエンタテインメントロボット「AIBO」「QRIO」の製作総責任者として知られ、2006年まで同社上席常務を務める
ソニー在席時から数多くの執筆をこなし、著書に関連した多分野の講演を行うほか、氏が開塾した「天外塾」では多くの経営者を指導している
先日は、天外氏と地域通過に関して議論した
今、私が住んでいる房総では「awa money」という地域通貨が盛り上がっているので、地域通貨が日本を再生する大きな役割を果たすのではないかと質問した
それに対して
「日本円は日本円でしっかり経済を支えている一方で小規模にやろうとする、もちろんそれによって人々のコミュニケーションや信頼を勝ち取るという姿勢は受け継いだらいいと思うんですけど、それとは規模がちがいますね。
経済の半分以上を地域通貨が支えるようになれば、いわゆるギャンブル資本主義から離脱できるのではないかということを私は言っています。
その他にギャンブル資本主義から離脱できる手立てがない。
まずはグローバリゼーションから離脱してローカル中心の経済になる。これは昔に戻るようなことで、当然効率は悪いです。でも効率よりも信頼を重視した社会にしようじゃないかということです。
いまはどうやってもそのグローバルの中でやっていくのは無理ですよ。昔のやり方で日本経済を復活させるというのは僕は無理だと思ってる。
たとえば中国で財政上の投融資といって道路や橋をつくったら、それは経済に一定の効果があるので非常に有効でも、日本というのはインフラはもうほとんど完備してるから投資先がない。
それにいまの政府のようにお金をばらまいても、貯蓄をする人もいるし、物を買ったとしても、それがMADE IN CHINAだったりする。それはつまり日本経済に貢献しないんですよ。
あるいは規制緩和で企業の活性化を図っても、これまでだったら従業員の給料が上がって購買意欲が上がり、経済が活性化するということがありえたけれども、いまは中国と戦わなくてはいけないから給料上げてるわけにいかない。かつて有効だったどの手をうってもいまは効かない。給料が10分の1の国と戦わなくてはいけない状況で、勝てるわけないんですね。
グローバリゼーションから逃れて、ローカルな経済がそれぞれ活性化していくということ。それの道具として地域通貨しかないというのが僕の発想なんです。
そして地域通貨は、目減りする仕組みにする。目減りするからこそ活性化するわけですよね。みんな貯金しないで使いますから。」

天外氏の、地域通貨に関する話は久しぶりにおもしろかった
あと、このジャンルでは「エンデの遺言」に感動した
ますます、地域通貨に可能性を感じるこの頃である

愛ある医療を考える 第二回市民公開講座

カテゴリ:時流      2010年4月12日

私の姉貴分である、岡部明美が実行委員を務める5月4日開催「愛ある医療を考える 第二回市民公開講座」をデジパで後援をしている
もっとも、インターネットでの販促をお手伝いしているだけだが
ここの主旨にもある通り、善悪がはっきり分かれた二元論が優勢となりがちになっている今の社会に私は不気味さを感じている

先週、息子の小学校の入学式に参加したのだが正直がっかりした
あまりにも規則的で、あたかも大量生産をしている部品工場のようだった
「あれだめ、これだめ」と善悪をはっきり分け規格品以外の生産品を許さない工場のような雰囲気があり小学生に笑いがない
近未来、我が息子が不登校になったとしても、「まあそうやろうな、自分もまともに学校行かなかったからなあ」と私は納得するだろう

まるで、今の社会の縮図を見ているようであった

まあ話はずれたが、今回のイベントに先着10名さまにチケットをプレゼントします
希望の方は以下までまで連絡をください
kiritani@digiper.com


★愛ある医療を考える 第二回市民公開講座
■開催日:
2010年5月4日(火)13時~17時30分(12時開場)

■会場:
調布市文化会館たづくり・くすのきホール 調布市小島町2-33-1

■主催:
「愛ある医療を考える」イベント開催実行委員会

■主旨:

 西洋医学が主流の医療現場では、善悪がはっきり分かれた二元論が優勢となりがちで、病気は消さねばならぬ悪と考えられてきました

 しかし、本当にそうなのでしょうか。

”・・・どんな悪行にも救いの種がひそんでいる。何ごとも善と悪とが背中合わせになっていて、それを刀で割ったように分けてはならぬ。分別してはならぬ・・・“(出典:「深い河」遠藤周作著)

 遠藤周作先生の「深い河」の一節ですが、モチーフとなっているのは、仏教の善悪不二(ぜんあくふに・Good and evil are but two faces of the same coin)の思想です。この考えは、悪と決め付けられがちな病気にも当てはまるのではないでしょうか。「愛ある医療を考える」第1回市民公開講座でも、病気というピンチは人生を良い方向に変えるチャンスなのだというメッセージが繰り返し発せられました。

 医療だけではありません。今、東洋の哲学が説く世界は、最先端の物理学の法則で説明が可能ともいわれます。ダライラマ法王も講演された“仏教と科学の共鳴”というテーマは、今後の世界が目指すべき目標となるに違いありません。

 今回、新たな発展性を探るため、愛ある医療は日本という枠を飛び出します。

 アメリカにおける家庭医学の大家でありながら、医学部准教授という地位を捨て、ダライラマ法王の下で修行されたバリー・カーズィン博士と、『目覚めよ、仏教!』『生きる意味』など、数々の著作で有名な上田紀行博士をお招きし、講演、対談を通じ今後の新たな医療のあり方を考えてみたいと思います。

 愛ある医療は世界へ飛び出し、東洋の叡智と出会います。
 その興奮の現場にあなたも立ち会ってみませんか。


■参加費:

前売り4,500円 当日5,000円


■プログラム

総合司会:岡部明美

13:00
開演
実行委員長挨拶
オープニング・アクト(シンギング・リン )

13:10
【第1部】
講演1. バリー・カーズィン 氏(70分)
講演2. 上田紀行 氏(50分)

15:10
--休憩--

15:25
【第2部】
コクーン・コンサート[Part1](with あけみ&ほずま)

16:05
【第3部】
パネルディスカッション
コーディネーター:藍原繁樹(歯科医師 / 診療所院長)
パネラー:バリー・カーズィン(医学博士 / 僧侶)
 上田紀行(文化人類学者 / 医学博士)
 斎藤大法(精神科医師 / 僧侶)
 長堀 優(総合病院 副院長)

17:10
コクーン・コンサート[Part2]

17:25
副実行委員長挨拶
閉会

◎後援:オープンセンス、NPOコミュニオン、サトルエネルギー学会、がん患者の会・ASUKA、デジパ株式会社(SQライフ運営)


■お問い合わせ・お申し込み:

Tel&Fax: 03-3326-6601  月~金:12:00~18:00(担当:渡辺)

http://www.cocoon-japan.com/

グリーンピースの星川さん

カテゴリ:時流      2010年2月 3日

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先日、グリーンピース代表の星川さんにお会いした
私の20代は、彼の著書に大きく影響を受けたものだ
「存在の詩」「1万年の旅路」「環太平洋インナーネット」等、たまたま書店で手に取ったものが星川さんの著書だった

彼の屋久島在住時代は、持続可能な社会を目指して屋久島の森林保護、原子力発電所の廃棄物持ち込み禁止運動、電気自動車の普及活動等、その試みは日本が目指す一つのパイロット地域に屋久島がなっていくように私には見えた
今でこそ環境立国を目指すという声が増えたが、それは当時の日本の最先端だった

それが突然、屋久島を離れグリーンピースの代表を引き受けられた時は何てチャレンジングな人なのだと思った
せっかく平和な場所を屋久島に築き上げたのに、わざわざ大手メディアのサンドバック状態になっているグリーンピースの代表を引き受けるとは、私には考えられなかった
だがその後、坂本龍一さんを始め多くの人がグリーンピース支援にまわりグリーンピースは活況を呈したのだから彼の活躍はすばらしい

日本の捕鯨問題に関するメディア報道に関しては、かなりプロパガンダ的要素が強いと私は考えている
グリーンピースでは鯨を食べることが問題なのではなく、国が行っている調査捕鯨という名目の国益のない行動を問題にしている
「鯨を食べるな」と言っているのではないのである
最も鯨の肉は最近日本人は食べなくなって、1年分が倉庫にストックされているという
それでも政府は、税金で日本は鯨を獲りつづけているのである
私に言わせれば、税金の無駄使いだ

「これから日本はどうすればよくなるか」という話題で話をしていたときに
「よく見て声をあげること」という話になった

税金がイラク戦争のアメリカの後方支援に使われている問題
(最近やっとイラク自衛隊派遣が、人道支援ではなくアメリカの給油等の後方支援に使われたと国会でも議論された)

遺伝子組み換えの大豆が使われている問題
(日本の大豆自給率が約5%なのにスーパーに国産大豆の納豆があんなに売られているはずがない、日本の法律では国内産の大豆が混じっていれば「国産納豆」と表示することができる)

社会問題に対して、コペンハーゲンでもギリシャでもフランスでも世界中でデモが起きているが、日本は静かだしその部分に関して大手メディアは一切報道をしない
そういう意味では、YouTubeをはじめネット系メディアは一つの役割を果たしている

話は変わるが、いっしょに参加したNさんが「星川さんは、とてつもなく落ち込んだときはどうやって復活するのですか?」という質問をした
彼は、「外なる自然、内なる自然、連れ添う自然に帰る」と答えた
私もほぼ答えは同じなのだが、最後が若干違う
「連れ添う自然」は伴侶をさすのだが私の場合は、「杯を交わす友との自然」が近そうだ

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桐谷晃司

1964年生まれ。スタートアップスクエア(株)、デジパ(株)代表取締役社長。世界30ヶ国を放浪した、自称スピリチュアルビジネスマン。

現在は南房総の千倉町で半農半Xな暮らしを目指しながら、循環型のエコビレッジ「あわ地球村」を創設中。

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