子育てと仕事の両立を求めて、正社員在宅ワーカーとして2017年にデジパメンバーに。転職の理由や、在宅ワークを始めてからの時間の使い方など、"子育て"の視点から話を聞いてみました。

北爪 晶子2017年11月にデジパにフロントエンド・エンジニアとして入社。2児の母として子育てしながら在宅ワークで働くママメンバー。家族で月1はキャンプに行くほどのアウトドア好き。お酒も大好きで毎日の晩酌が日々の楽しみの一つ。

「有給が足りない」
子育てと仕事の両立の難しさ

(聞き手/デジパ:木下)

木下:デジパに入社する前はどのような環境でお仕事をしていましたか?

北爪:150人ほどの規模のWeb制作会社でフロントエンド・エンジニアとして働いていました。途中で2度の産休・育休を挟んで、復帰してからは10時~16時の時短勤務で働いていました。子どもがいる社員に対して理解のある環境だったので、育休明けの復帰率も高く、時短で働いている社員もたくさんいました。

木下:転職をすることになったきっかけは何だったのでしょう?

北爪:理由はたくさんあるのですが、まず私の場合、子どもの通院が多かったことが一つの理由ですね。1ヶ月に1~2度は病院や保育園の面談などで休まなくてはならず、有給がどんどん減ってしまって1年に20日もらえる有給では足りない状況でした。また時短勤務はとてもありがたいのですが、時間に制限があるのでどうしても引き継ぎが必要になってくるんですよね。私の退社時間までにお客様からの返事が来ないことも多くて、作業が進められなかったり、どんなに周りが忙しくしていても自分の作業を引き継いで帰らなければならない。周りの人たちも嫌な顔はしないで引き受けてくれるけれど、やっぱり申し訳ない気持ちになるし、自分も気も遣いますよね。退社時間に近づくと「そろそろ残りの作業を誰かに託さないと・・・。」という憂鬱な気持ちになっていました。そういう状況もあって、仕事にもあまり積極的になれずにいたし、新しい仕事にもチャレンジするのが難しい環境だったのかなと思います。人に迷惑かけてしまうという気持ちが常に頭にあるので、自分の仕事にも責任を持てなかったり、キャリアアップもなかなか難しいのかなと感じていました。
あと通勤電車ですね(笑)

木下:わかります(笑)
私も週2日だけ在宅ワークをしていますが、それだけで通勤ストレスがかなり減りました。

北爪:座れていたら長時間の電車も快適だし、スマホで映画見たり本を読めたりして楽しめるんですけど、なぜか最近混み始めてきちゃって座れなくなってしまったんです(笑)
あとはやはりもっと時間を有効活用したいと思っていました。家ではやらなければならないことがたくさんあるのに、仕事では特にやることがなくても出社して、デスクの前に座ってなければならなかったり、表現が良くないかもしれないのですが、無駄だなと思う時間が日々の中にたくさんあって。その間に調べ物とかもできたりしたのですが、かなり長いスパンでリソースが空いていることもあって、それはそれでストレスとなっていったんです。
かといって逆に仕事はすごく忙しいのに、残業ができないから結局自分は力になれないという状況もあって、自分の中でしっくりこない時間の使い方でした。また、子どもが小学校に上がるタイミングというのもあって、これから行事が増えていくのに、既に有給があまり残っていなくて大丈夫なんだろうかと不安を感じたりもしていました。これまで有給や看護休暇などでどうにかやりくりしていたけど、小学校に上がったらさすがに厳しくなりそうだなと思ったんです。

それに昔から漠然と今のような働き方に憧れがあったのかもしれません。自分も親が共働きだったので、帰ってきたら家に誰もいないという状況があって、それはそれで姉妹や友達がいので寂しくはなかったけれど、「ただいま!」って帰ってきたらお母さんが「おやつ作っておいたよ」みたいな(笑)自分もそういうことをしたいな、してあげたいなっていう思いがありました。

あと、数年前に母親から聞いた話なんですけど、私の幼稚園の時の「将来なりたいもの」はケーキ屋さんでもお花屋さんでもなく、「おうちにいるお母さん」だったそうなんです。私はそんなこと全然覚えていないんですけど、毎日忙しそうに仕事と家事をこなしている母親を見て、「自分はもっとゆったりと生活したいな」なんて考えていたのかもしれないです。当時の小さな自分に「その夢、叶ってるよ!」って教えてあげたいですね(笑)

"全員が在宅ワーク"
本当にそんな働き方できるの?

木下:デジパに入社する決め手は何だったのでしょう?

北爪:フリーランスだと在宅勤務を認めている会社は割とたくさんあるけど、私はフリーランスになる自信はなかったしあまりにも環境が変わりすぎるのも不安でした。なので、正社員で在宅勤務もたまにならOKだったり、通院や行事があった時とかは自宅に持ち帰って仕事ができる、引き継ぎをしなくて済むようなもう少し融通の利く働き方ができることを転職の条件としていました。

現在は完全在宅勤務になっていますが、当時はそこまでは求めていなくって。リモートワークを取り入れている会社は増えてきていますが、メンバー全員が在宅で働いていて、しかも正社員でもOKなんて、それこそデジパくらいでした(笑)だからここだ!と思って応募しました。本当にこんな働き方できるのかな、これができたらすごく融通が利くし、子育てしながらでも働きやすいなと思いました。

木下:在宅勤務に対する不安とかはなかったですか?

北爪:うーん。不安よりもメリットに感じることの方がたくさんあったので、不安に思うことはなかったです。とは言っても、きっと難しいところもあるだろうしデメリットも知っておかなければと思って、在宅勤務を実現しているエンジニアやママさんのブログとかを見たりしました。孤独感を感じるとかも書いてあったけれど、それよりもやっぱりメリットの方が大きかったんですよね。

「子どものやりたいことに耳を傾けられるようになりました」

木下:北爪さんが感じる在宅勤務のメリットや、難しいところは何でしょうか?

北爪:強いて挙げるならば、くだらない雑談が気軽にできないのがちょっと寂しいような気もします。ものすごく面白いことがあって、でも「わざわざSlackに書くことじゃないか」って思って一人で笑っているときとか(笑)でも保育園とかで他のママさんとも会話をする機会もありますし、あまり「孤独感」は感じていません。

難しいと思う点は、すぐ隣に人がいるオフィスとは違って家で一人でやっているので、ちょっとしたことを聞く時に遠慮がちになってしまう時がありますね。もちろんそういう時は、周りのメンバーがフォローをしてくれるし、デジパではリモートワークだからこそツールを工夫して取り入れていて、SlackとかTrelloでメンバーとコミュニケーションが取れているので問題なくできているけれど、あまり時間がない時とかは自己判断してしまいがちですよね。

でもそれ以上にやっぱりメリットの方がたくさんあります。転職の理由の一つでもありましたが、時間が有効に使える、それは本当に大きいです。以前は有給を使って通っていた病院も、1、2時間だけPCの前を離れることになるから、その分を夜にまわそう、前の日少し前倒しで作業しようとか、とにかく融通が利くので気持ち的にも楽ですし安心できます。朝子どもを保育園に連れて行く時も、今までは通勤電車の時間を気にしながら子どもを急かして家を出ていたんですよね。朝って結構子どもがぐずることが多いんです。「やだー!自分で靴履くの!」みたいな(笑)

でも今は時間の制約がないので、そういう時も自分で靴を履かせてみたり、子どものやりたいことに耳を傾けられるというか、待つ余裕ができました。子どもとの時間も増えるし、これから小学校に上がるので、学校から帰ってきた時に家にいてあげられるというのは母親としても嬉しいです。とにかく自由でもちろん責任も伴うけれど、だからこそできることの幅も広がって自分のライフスタイルの変化に合わせて働き方を変えられるのでこれからが楽しみだなと思います。

木下:北爪さんと同じような気持ちでもっと自由な働き方を求めているママさんはたくさんいるんだろうなと思います。

北爪:そうですよね。こういう働き方がもっと広まるといいなって思います。なかなか大規模な会社では実現できないかもしれないし、職業によっては難しいかもしれないけれど、いきなりフルで在宅にするのではなく、スポット的にも実現できたら助かるママさんたちは本当にたくさんいると思います。

私も以前までは、もっと融通利かせて働けたら良いのにとずっと考えていたので、今後様々な会社で取り入れてたくさんのママさんが子育てしやすくなるといいなと思います。

木下:ありがとうございました!