新年のご挨拶

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新年のご挨拶

謹んで新春のご挨拶を申し上げます。

新年あけましておめざとうございます。

2011年は、3.11の大災害が起こり日本にとっては試練の一年でした。また、2月にチェニジアから始まったデモは瞬く間に拡大しアラブ世界で異例の市民革命が起き、10月にはアメリカでも反格差デモ「ウォール街を占拠せよ」に発展しニューヨーク最大の繁華街タイムズスクエアには数千人があふれるという事態になりました。この様相は、世界中に広がる国家、権力に対する市民の「怒り」を目の辺りにしました。

私も震災が起きた10日後の3月22日に、地元の南房総で災害支援を目的とする市民団体「安房なのはな隊」を結成し毎月、宮城県石巻市に通ったのですが拠点を置いた石巻で2つの特徴的な現象を見ました。

一つは、石巻専修大学の校庭でテント生活を送る日本国中から集まった年齢、地域、職域を超えた多くのボランティアの人々の「行動力」「義勇心」でした。

もう一つは、震災後3ヶ月たっても義援金すら配ることができなかった日本を動かす中枢集団のお粗末さでした。6月に私が現地の人々から感じたのは「怒り」を通り越した「無力感」でした。

福島原発問題を通して、「政」「官」「民」の癒着だけではなく「学」までがそれに加わっていたということが露呈し、大手メディアが事実を伝えているわけではないということを多くの人が知りました。それをソーシャルメディアを通して知ったというケースが多かったようです。チェニジアから始まったデモも、facebookやtwitterが多くの人々に利用され日本でもソーシャルメディアが躍進した一年でした。

これは、一部の特別な人が情報を隠蔽し続けることができなくなったことを示すのですが、一方、新しいコミュニティや生き方が生まれて始めました。

昨年、私が気になったキーワードの一つに「ノマドな生き方」があります。今、書店でも「ノマドな生き方」をテーマにした本が随分並んでいます。

はてなキーワードによると、ノマドとは「北アフリカの砂漠や中央アジアの草原で、羊や牛を追って生活している遊牧民。最近では、オフィスのない会社、働く場所を自由に選択する会社員といったワークスタイルを実践している人々の意味でも使われる。」と書かれています。

私の周りでも2009年を境に海外に移住する日本人が増え始めました。彼らはまさにノマドで、日本という国境を越え遊牧民のように自由に、国境に縛られずに、自分のライフスタイルに合った場所を探して移動していきます。

また、大企業から独立してフリーランスとしてノマドな生き方をする層が最近後を絶たちません。私が所属するウェブ業界でも、大企業に勤めるマネージャー層からそのような傾向が出始め、その企業にとっては間違いなくキーパーソンで今までであれば役員を目指すか、同業にヘッドハンティングされるかというようなポジションの人達が、働く場所や時間を自由に選択できるノマドの道を選び始めました。

デジパでも今年は弊社に在籍したまま海外に移住するクリエイターが誕生しそうです。

今、企業が仕事のデキル社員を縛ることができなくなりはじめているのです。考え方を変えれば、「ノマドな生き方」が実現した人にとってはいい時代です。毎朝満員電車に揺られて、決められた時間に決められた場所に行く必要もなくなり、働く時間や場所を自分で選べるようになるからです。

今後、大企業がより合理化を目指して合併を繰り返す一方、ノマド層が増え続け新たなる組織形態が生まれることになるのでしょう。歴史の断層を歩くような一年になりそうですが、自分の不要な恐れを捨て新たなる時代を生きようと起念しております。

本年も、皆様にとって良き年になりますように心よりお祈り申し上げます。

2012年 元旦

デジパ株式会社
代表取締役 桐谷晃司

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