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中小企業のノウハウのシェアリング

カテゴリ:時流      2012年4月18日

ワイキューブの元社長である安田佳生さんを理事長にして「ヒトコトネット」というNPO法人の準備室を3月からいっしょに立ち上げている

コンセプトは、中小企業のノウハウのシェアリングである
中小企業の新しいネットワークを作るのだが現役の経営者が全員月に1回、自分の講座を持ち他の会社の社員に自分のノウハウを教えるというところからサービスをスタートさせる

今までは、多くの中小企業が大企業の傘の下で存在していた
かつては、それでもみんなが中流の生活を行うことが可能だったし成長し続けることができた
ところが今は、大企業が海外拠点に機能を移し日本の産業構造が変わってしまった
更にその大企業までが利益を出せなくなり前期の大手家電メーカー決算では軒並み大赤字で、ソニーにいたっては1万名の人員削減策を発表した

このままいけば10年後に多くの日本の中小企業が今のスタイルでは存続意義がなくなってしまう
存続する中小企業は新しいスタイルになっているのではないかと私たちは考えた
その新しいスタイルを模索して行動していこうというネットワークだ
大手自動車メーカーの下請けメーカーは、部品メーカー同士でコラボして太陽光だけで走る車を作るような発想をもってもいいのではないか
そんなところから「ヒトコトネット」準備室は始まった
法人名に関しては、参加者メンバーでもめにもめて「スイミー共和国」がいいのではという意見も出たのだが、ふざけすぎだということでこの法人名に決まった

今回のMTGでは、経営者向けに毎月18万部を発行している「プレジデント」のマーケティング担当役員を務めておられる藤原さんにも参加していただいたのだが、現役の経営者100人が講座を担当するようなコミュニティは聞いたことがないと言われた
5月20日スタートで30人の経営者30講座からスタートすることになる

月に2回ペースで10人の経営者が発起人となりこのプロジェクトを進めているのだが、コピーライター、デザイナー、システムエンジニア、営業のスペシャリスト、薬剤師、境目研究家等、多種多様の職種の人が集まり議論はいつも白熱するが業種、職種の違う経営者が集まってプロジェクトを進めるのは脳のストレッチになり刺激的である
業種、職種が違う人と議論すると、物事を見る視点や脳の使い方が違うのがわかる
これを繰り返すだけでも十分スキルアップし能力はあがる

通貨価値が違い賃金の安いアジア諸国に単純労働、格安商品の製造マーケットは移ってしまったので日本人の仕事にいかに付加価値をつけるかがこれからのポイントになるのだが、そこで必要になってくるのが社員の意識変化であり、社員の自立であると考えている
その鍵は「社員の解放」ではなかろうか
今までは、全員が同じ時間に同じ場所に集まり一律の就業規則の中で働いてきた
これからは、その垣根をすこし低くしてもいいのではなかろうか

社長同士の交流会や経営者勉強会は多々存在する
だが、経営者主導の社員交流会というのはあまり聞いたことがない
同じ業界に長くいるとその業界のことしかわからないし、その世界の人としか交流しないケースが多い
そうすると大半の人が同じ枠のなかでの思考に偏りがちになる

なぜ今まで、経営者が他の会社の社員に自分のノウハウを教えるというコミュニティが存在しなかったのだろうか?
他社に優秀な社員が引き抜かれると困る、自社のノウハウが漏洩すると困る
主な理由はそんなところだろう

なぜ、これだけ通信インフラが整ったのに全員が同じ時間に同じ場所に集まり一律の就業規則の中で働くのか?
社員を自由にするといサボって仕事をしないと考えている経営者が多いからではなかろうか

さて、「中小企業のノウハウのシェアリング」をテーマにしたこのネットワークは世の中に受け入れられるであろうか
楽しみな実験の始まりである

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桐谷晃司

1964年生まれ。スタートアップスクエア(株)、デジパ(株)代表取締役社長。世界30ヶ国を放浪した、自称スピリチュアルビジネスマン。

現在は南房総の千倉町で半農半Xな暮らしを目指しながら、循環型のエコビレッジ「あわ地球村」を創設中。

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