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地域通貨の可能性

カテゴリ:時流      2009年12月17日

今年もいろいろな勉強会、セミナーに参加したがホロトロピックネットワークの天外伺朗さんの話はおもしろかった
今週の週刊現代にも「天外伺朗が提言 「1ドル=50円時代」の準備をしなさい」という記事が掲載されていた
以下は彼のコラムからの抜粋である


 国会議員との勉強会の名称が「パラダイムシフト研究会」なだけあって、国の評価がGDP(Gross Domestic Product)からGNH(Gross National Happiness)へシフトすること、アメリカの金融業界を中心にした「ギャンブル資本主義」から脱却しなければいけないことは、メンバーにはよく理解されました。そのための方策として「地域通貨」によるローカル経済の活性化と市場の正常化、信頼の回復などを提案していますが、これは理解できる議員さんは半数以下でした。
 おそらく、いきなり「地域通貨」と聞いてもなかなか理解できるものではありません。議員さんでもそうなんですから、ましてや一般大衆が理解するまでには相当時間がかかると思います。

GNHという言葉は、ブータンの国家スローガンで有名になった
ブータンという国は、人口69万人の小さな王国で国土は九州より少し広いくらいで主要産業は、農業、林業、牧畜業で、農業と牧畜業とで、国内総生産(GDP)の約40%、就業人口の約85%を占める、国民の90%以上の人が「自分は幸せである」と解答することから今、注目を集めている
ブータンの視察に訪れる人が1番多い国がGDPナンバーワンのアメリカであることは皮肉な話だ
天外さんの言うように日本は、GDPではなくGNHをいかに高めるかを議論していきたい
その中で「地域通貨」の普及は一つの鍵だと考えている
私も「安房マネー」という地域通貨を使い始めたのだが、人と人との繋がり、信頼関係を築くのにはものすごく有効である
但し「安房マネー」は地域の経済効果を上げる役割としてはまだまだ課題を残す感じはする
日本でもシャッター街が増える商店街で足立区の東和商店街が発行した「地域通貨」は地域に年間4億円流通したというような成功ケースが出始めている
日本再生のために「地域通貨」は大きな可能性を感じる
実質通貨があまりにも不安定でグローバルになりすぎ地域で回転しなくなってしまったので、地域を活性化させ人と人との信頼関係を取り戻す「地域通貨」が今後普及すると私は考えている
人は、人との繋がりがなくなったとき不安になったりエネルギーをなくす
近代社会は便利でお金であらゆる事を解決できるようになった結果、人と人との関係性が希薄化してしまった
今の日本に必要なのは、人と人とが繋がっているという実感だ
それは、もともと私たちが持っていたものなのだから


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桐谷晃司

1964年生まれ。スタートアップスクエア(株)、デジパ(株)代表取締役社長。世界30ヶ国を放浪した、自称スピリチュアルビジネスマン。

現在は南房総の千倉町で半農半Xな暮らしを目指しながら、循環型のエコビレッジ「あわ地球村」を創設中。

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