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ロストジェネレーション

カテゴリ:時流      2008年2月21日

サイト売買のサイトストックがワールドビジネスサテライトで取り上げられたおかげで、お客さんを訪問すると「ビジネスサテライト見ましたよ」と言われ、なにげなく社内は盛り上がっています

サイトストックの若手社長、平野君の凛々しい姿をTVで見たときは私もちょっと感動してしまいました
もっとも、私も平野君もメガネの坊主社長というのはちょっと怪しげではありますが

最近、いろいろなメディアでもサイトストックが取り上げられてはいるのですが、やはりこの番組は影響力が大きいようです
ほとんど、テレビを見ない私でも自宅にいるときは、なにげに見てしまいます

先週末は、社内雪山イベントで軽井沢にボード、スキー、ブレード(私は今シーズンからブレードに転向しました)遊びに行ってきました
そこで、平野君が私の車の助手席に便乗していたので、とりとめのない世代話(ちなみに平野君は27歳、私は43歳)をしていたのですが

私が大学を卒業したのが1988年で典型的な「バブル時代」、上司から言いつけられた残業よりもデートを優先する世代で新人類と私たちは呼ばれました
証券会社に新卒入社を果たした同級生S君は1円の売上げも上げていないのに夏のボーナス80万円をゲットしていました
私世代のこの時代の起業家は、担保を差し出さないと借金ができなかったのですが、いい思いもしているのでリスクを犯すことを厭わない経営者が多いように思います(リスクを犯してでも、もう一度いい思いをしたいという感じですかね)

1995年前後に大学を卒業した層では1999年の「ネットバブル」の恩恵を受け現在、35歳前後で新興市場にIPOを果たした起業家が多いのはこの時期です
この時代は、日本でVCが存在感を出し始め「間接金融から直接金融」が叫ばれ日本のファイナンスが変わりました

2002年に大学を卒業した平野君たちの世代を「ロストジェネレーション」世代と言います(私が言ったのではなく平野君が言っているのですが)
ネットバブルがはじけ、大手企業に勤める親世代のリストラが進み、高齢化社会が迫り、企業の高業績に比べて所得は増えず、日本の将来も不透明など、何一ついい思いをしていない層です
「こんな時代に起業する奴」はよっぽどの変人ですよと彼は車中で言っていたのですが確かに最近は、日本のVCまでがアーリーステージ企業に過去の実績を重視するような傾向になっておりプレミアムという言葉が死語化していいます
今は、日本のVCからリスクマネーが引いていっているような感じを受けています
VCがリスクマネーを供給せずに、誰がその役割を担うのかと疑問です
私たちも最近は、海外でのファイナンスを真剣に検討し始めました

ここで国策を打っていかないと今年の3月以降、日本の起業家マインドが一気に低下する可能性があると感じています
高齢少子化が進み、開業率までもが下がると日本に未来が見えづらくなります
団塊世代資産を日本の若者に流す必要があると思っています

出てこいジャパニーズエンジェル
「ロストジェネレーションたちに光を」今、そんな気分です

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桐谷晃司

1964年生まれ。スタートアップスクエア(株)、デジパ(株)代表取締役社長。世界30ヶ国を放浪した、自称スピリチュアルビジネスマン。

現在は南房総の千倉町で半農半Xな暮らしを目指しながら、循環型のエコビレッジ「あわ地球村」を創設中。

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