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会社は生き物

カテゴリ:デジパ      2005年4月23日

今週の月曜日に社員旅行を終えて出社すると何か違和感があった。
会社の何かが変ったような気がする。
次の日、中途採用の新入社員が入ってきた。
その時、違和感の意味を理解した。
デジパのアーリーステージが終わったのだ。

4月に2期目の新卒が入社し、会社の半数以上が入社1年未満になった。

設立して3年3ヶ月が過ぎたのだが、創業期というステージが終わるのに約1年半かかった。
この時期は、ビジネスモデルはあるが実行できる人材がいない。
そして、「採用」という名の投資を実行する。
しかし、求める人材はほとんど採用できない。
知名度ナシ、実績ナシ、事務所はワンルームマンションに限りなく近い。
あるのは、経営者のスピリッツとビジョンだけである。
この時期は、本当に人が辞めた。
はやい人は3日で辞める。
採用基準を落として入社してくるからついてこれない。
創業社長にとってこの時期は「おしん」のように耐える時期である。

創業期(アメリカではシードと言うようだが)を超えると、ビジョンを理解して入社してきた新卒や中途採用の中から「核」が生まれてくる。
すると、会社から少しだが「いけてるオーラ」が出始める。
そして、採用の応募者のレベルが上がる。
周りからいい会社ですねと言われる。
スパイラルに会社が昇っていくのを感じる。
これがデジパのアーリーステージであった。

そして次のステージは社員数が一気に増えるので
「ビジネスモデルの変革」と「DNAの伝達」が成功しないと会社のパワーが落ち始める。
DNAの伝達ができずに落ちていった会社を嫌というほど見てきた。
会社は生き物で巨大になればなるほど潰れる確率は高くなる。
社員数の多い会社が必ずしも強いとは限らない。
基本的にインターネット業界は頭数勝負ではないので、異業種出身3人組で大手以上のサービスクォリティを出しているコンサルティング会社も存在する。

では、なぜデジパはリスクを犯して次のステージに向かうのか?

「インターネットプロモーションのスペシャリスト集団」
「ネット業界のインキュベーター」
「ネット業界における起業家の輩出企業」

になるという創業期に掲げたミッションがあるからである。

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はじめまして。桐谷さんのブログは就職活動を開始する時に発見し、読み続けさせていただいています。今回のブログを読ませていただき疑問に思ったのですが、桐谷さんの考える『できる人材』、『求める人材』とはどのような人たちですか?私は来年から就職するのですが、ビジネスの世界に入るからにはビジネスの世界で出来る人材になりたいと思っています。私が考える出来る人材は、人と違った視点から物事を捉えられる人、クリエイティブな能力が必要ではないかと思っています。何かアドバイスがあればよろしくお願いします。

投稿者:田中 久志さん2005年4月25日

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桐谷晃司

1964年生まれ。スタートアップスクエア(株)、デジパ(株)代表取締役社長。世界30ヶ国を放浪した、自称スピリチュアルビジネスマン。

現在は南房総の千倉町で半農半Xな暮らしを目指しながら、循環型のエコビレッジ「あわ地球村」を創設中。

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