ソーシャルブックマーク「Buzzurl」のこれから|業界インタビュー

トップページ > 業界インタビュー > ソーシャルブックマーク「Buzzurl」のこれから

市嶋

もともとBuzzurlは他社と比べて「読者登録」を前面に出してきましたが、そういうグループというものを最初から意識されていたのでしょうか。

宇佐美

後発でソーシャルブックマークに参入する中で、先行しているところとどう差別化をはかるか、というのが大きな命題としてありました。最初の時点ではECナビ人気ニュースにあるように、ニュースの部分で特化したら書かれるのではないかと思い、ニュースのブックマークをしていくというところで情報を集めていこうとしました。やっていくなかで、ブログであったりニュース以外の部分をブックマークする人がある程度いたので、ニュースというところだけじゃない部分でBuzzurlとしました。

「読者登録」というカタチで個人をベースに集団ができるようにしていたものの、Buzzurlを使っている人全体と、個人で「読者登録」している人の間に何かあるんじゃないかなと。そこをBuzzurl PLUSでやっていきたいと思っています。

ミクシィは全体は大きなかたまり、集団ですが、そのなかにコミュニティがたくさんあります。いまからミクシィに対抗するSNSを作ってユーザが集まるかというと、なかなか集まらないと思います。そうしたときに大きな集団を作ってやるのではなくて、最初から小さなコミュニティをベースにして、たとえば「犬好きの人」のコミュニティとか、そういうSNSを作れるようなプラットフォームを提供する、これをブックマークでやろうという考え方です。ただ会員データベースとか何をブックマークしたかというところは共有していきます。

インタビューの様子写真
(上記画像左)宇佐美進典氏、(同右)デジパ 市嶋

市嶋

あくまでBuzzurlの上に乗ってやっていくということですね。

宇佐美

そうです。ただ集団・グループごとに別のソーシャルブックマークができているみたいな感じです。そうすることによって、スパムがあっても全体への投稿であって、小さなところへの投稿はなくなると思います。もともとのところで、グループに入る人を限定したカタチでやっていけば。するとためになる情報が集団・グループごとに集まって、全体としてのスパムもだいぶ排除されると思います。

市嶋

SEOというところに注目して「投稿するといいですよ」ということで、変なツールを販売してみたいなことがありますから。

宇佐美

最近社内では「掃除人制度」というのがありまして、従業員の中でもBuzzurlをヘビーに利用している人がスパムをチェックしていくというのをやっています(笑)。

市嶋

Buzzurlを膨らませていくというのもあるのでしょうけど、ECナビとして何か新しい取組みをしていますか。

宇佐美

いまのところあまり考えていないですね。どこかで何かつながるとは思うのですが、まずはBuzzurlをもっと盛り上げていくことですね。この手のサービスというのはやってみなければ分からないんです。運営の仕方であったりとか、ノウハウの部分で。

市嶋

BuzzurlやBuzzurl PLUSはどういった方に利用してほしいですか。

宇佐美

ネットのリテラシーがある程度高くて、エンジニア層というよりはマーケティングを担当する人であったりとか、ビジネス寄りの人たちに使ってもらえればと思っていますが。

あとBuzzurl PLUSは会社であったり、事業部であったり、部署単位であったり、会社で使ってもらえたら一番いいと思います。

市嶋

今後どうしていくみたいな部分は。

宇佐美

Buzzurlはまだクリティカルマスを越えていないと思っていますので、これを越したら考えようと思っています。いまの10倍、会員数30万人になってからですね。

市嶋

競合に比べるとコミュニケーションを生む仕組みが整っていると思います。たとえばレスポンスをつけるとか、このあたりはもっとアピールしてもよいのかなと思います。

ところで2008年注目していること、あるいは今年起こりそうなことを予想していただきたいのですが。

宇佐美

今年はですね。スパムだと思います。ありとあらゆるところでスパムとの戦いが繰り広げられると思います。ネットには性善説をベースとした部分があるのですが、そういう中に入ってきているスパムをどう乗り越えていくか。検索の部分でもそうですし、もしかしたら技術的なイノベーションで解決するというやり方もあれば、そうじゃないところで解決していくやり方もあります。

いずれにしても、いまはちょうど岐路に立っている思います。スパム対策をどれだけできるかによって、もっと便利になるか、それともならないかが分かれると思います。

市嶋

たしかに深刻ですよね。

宇佐美

たとえばブログとかにしても、かなりスパムブログが多いですし。スパムメールが入るようになってメールが使いづらくなったのと同じように、ウェブ中にもスパムによる影響が出ています。

市嶋

ソーシャルな仕組みをとればとるほど、スパムとは紙一重になってきますが、そうなると「この情報はスパムではなく、人の目を通して出てきているものです」というラベルを誰かが貼る仕組みが必要になります。そういう意味で、Buzzurlの「人がブックマークして『これはいい情報です』とラベルを貼ること」で、スパムに対抗する手段になってほしいと思います。

仕事上ブログ検索を利用する機会がありますが、最近は定量的な部分ではほとんど使い物にならないですしね。

宇佐美

ブログのテキストマイニングとかもう使えないですね。結局スパムをはじかないと。いまは通常のエントリーとスパムをミックスして投稿するツールがたくさん出てきているので。

今年はスパムとの戦いですね。Buzzurlにとっても。僕も掃除人として毎日スパムと戦っています(笑)。あとは集団でという部分と「この人」というところ、トラストランクみたいな部分でやっていくともう少し良くなっていくと思います。

市嶋

お忙しい中ありがとうございました。

« 前のページ

ページトップへ