- 上原
-
情報のフィルタになる人間関係の先にいる人そのものが情報のアンテナにもなっていて、アンテナの人物も興味がどんどん変化していくので、いっしょになって変化していくわけです。ニューシングの2007年はこれを進めていこうと思っています。
ただ2007年は、Web2.0という言葉はすでに陳腐化して、その環境における進化といいますか、PCウェブの進化というのはちょっと一服感があると思っています。もちろん数年後にはまた確実に進化するのですけど。で、次はモバイルのインフラの定額化とブロードバンド化によって新しいことが起こると見ています。
- 桐谷
-
そういえば私なんかケータイでモノを買おうと思わないんですけど、若い人は違いますね。ウチも25歳以下の社員ですとPCよりケータイのほうに親しみを持っているようで、PCの楽天では買わないんですが、ケータイでは買う。
- 上原
-
PC文化圏とケータイ文化圏の違いですね(笑)余談ですがケータイの定額制を使っている人たちは新聞を読む率がすごく低くなっているんですけど、でも逆に雑誌を読む率は高くなっています。雑誌で見て気に入ったモノをケータイで買う。ケータイが決済端末化してるんでしょうね。それはともかく、パケット定額制にしているひとが20%越えして、3.5Gのケータイ利用者がauで1000万人を越えている。そろそろクリティカル・マスを越えるのかなと見ています。
- 桐谷
-
PCでいうとブロードバンドと定額制が普及し始めた2002年頃の状況ですね。
- 上原
-
そうですね。2007年にはケータイ上の高速性と定額制を前提としたサービスが乱立してくると思っています。2007年のキーワードはモバイルブロードバンド。
- 桐谷
-
で、どういうアプローチを考えていらっしゃる?
- 上原
-
このところモバイルで何が起こっているかというと、大きく3つあります。1つは先ほど言いましたモバイルブロードバンド化。もうひとつがMNP。これはただ番号が移動できるという話だけに思われがちですが、これがきっかけになってみんなが久しぶりにケータイ端末に興味を持ち始めていることが重要です。いままでドコモはずっと64Kbpsで、一方auの最新機種は3Mbps。auのほうがいいわけです。そこを認識する機会がなかったんですが、MNPをきっかけに何を軸に選ぶのかを考えるようになり、新しい使い方を受け入れるようになる。
それと3つめが検索のオープン化です。ドコモのiメニューの中で勝手サイトの検索ができるようになり、auは夏ごろにグーグルの検索を搭載しました。いままで公式サイトに人を流し込んでいって、そこでの回遊でパケット代を稼ぎ、そのあとの決済でももうけるというモデルでやってきたキャリアさんが、大きな方針転換をされた。これによっていままでケータイ公式サイトに偏っていたトラフィックが一気に解放されるようになりました。
こういう3つの変化を踏まえて、中小企業や街の小店舗さんに向かってケータイサイトを無料で作れるツールを提供しようとしています。これは何かと言うと、PCでは検索サイトからの集客がもっとも効率が高く、かつ集客力があると言われていますが、同じようにケータイの検索がオープン化されて、ケータイにおいてもこの領域がこれから1~2年すごく重要になってくる。
そこでケータイのホームページを持っていない中小企業や街の個店舗さんに対して、まずはケータイサイトを作りましょうと提案する。これを無料で提供します。ただサイトをおいているだけではお客さんは来てくれないので、次に検索エンジンに引っかかりやすくしたり、ブログを書く、メールマガジンを発行する、クーポンを発行する、といった「集客」のための手段を提供して課金するビジネスをやっていこうと考えています。

(上記画像右側)2007年1月25日オープン予定の、ケータイサイト作成ツール katy。
- 桐谷
-
集客のメニューはいくらくらいのものなんですか?
- 上原
-
安いですよ(笑)価格破壊を起こします。街の個店舗さんには千円のケタでないと相手にしてもらえないでしょう。ですからローコストオペレーションというのを考えています。理美容とファッション系、飲食店、水商売などがメインターゲットになります。
- 桐谷
-
上原さんが法人向けビジネスをやるイメージはなかったんですけど。
- 上原
-
いままでも結構やってきてはいるんです。中小企業、小店舗でバッティングするのは「ぐるなび」さんあたりでしょうけど、「ぐるなび」さんはケータイに力を入れていませんし、月額数万円も取って正直高いですよね。そういう前世代的なやり方じゃないものをやっていこうと思っています。
- 桐谷
-
ランキングのようなものも考えていらっしゃる?
- 上原
-
もちろん。ニューシングで培った強みは活かします。店舗さんのランキングもこれから順番に考えていますし、それにからんだBtoCのサービスも考えています。
- 桐谷
-
お忙しいところありがとうございました。






